人事異動、昇格、

Question

人事異動、昇格、今年の4月より人事異動がありました。
また、係長代理から係長へ昇格もありました。
今までは営業事務をメインに総務の仕事もしてきました。
今回、営業事務から総務部への異動になりましたが営業事務の仕事も変わりなくやります。
つまり、仕事の内容は全く変わっていなく、さらに総務の仕事が増加しました。

問題なのは給与ベースです。
営業事務の方が総務部より給与ベースが高いのです。
つまり、仕事が増え、昇格もしながら給与ベースが落とされたことになります。
これは労働基準法的にどうなのでしょうか？

詳しい方、アドバイスをお願いいたします。

Answer 1

会社のやりそうなことですね。
会社としては、従業員に少しでも安い給料で、
よりたくさん働いて頂くのが、メリットのあることですから、
会社がそのようにされたのだと思います。

労働基準法的にどうか？とのことですが、
違法でない可能性のほうが高いです。

まず、前提を考えて頂きたいのですが、
貴方は、会社と労働契約を締結しています。

貴方は、会社の指示したとおりに労務を会社へ
提供しなければなりません。

そして、貴方は会社の「就業規則」や「賃金規程」
に縛られます。

採用時点で、労働条件は「就業規則」に従い、
給与は「賃金規程」に従うとの労働契約を
取り交わしていると思います。

その「就業規則」に会社の都合で異動を命じる旨が
記載してあり、かつ、「賃金規程」に営業事務や総務事務
についての給与ベースが規程されているのであれば、
今回の会社の行為は、労働基準法的に見て、
合法的な措置になります。

もし、その旨が記載していないのであれば、会社と
争えますが、馬鹿な会社でない限りは、大概記載しています。

要は「裁量労働制」と同じです。
裁量なんて全く与えられていないが、毎年残業時間を
タイムカードで計算して、残業時間が裁量労働手当てより
多ければ、裁量労働制を適用し、少なければ、非適用にします。

裁量労働制には、組合員本人の同意と労働組合の同意が
必要ですが、大抵の労働組合は、「第二人事部」と呼ばれる
御用組合ですから、会社が採用労働制の適用及び非適用を
決めたら、従業員は従うしかありません。

それと同じで、今回の異動も、正当な理由なく拒否出来ません。
私が在籍した会社なんて、親の介護などで、転勤したくないと
拒否した営業職の人を、組み立て現場の過酷な労働環境である
現業職へ異動させました。

現業職なんて、使い捨ての駒同然に扱われていました。
法定ぎりぎり毎月８０時間残業させます。
すると、労働安全衛生法により、産業医による面接指導を
受けさせる安全配慮義務が、会社には生じます。

無論、殆どの対象者を強制的に、面接指導を受けさせます。
これは、従業員の健康が心配だからするのではなく、
会社を守るためです。
昼夜交代勤務で、毎月８０時間の残業をさせ続けたら、
生活リズムが狂い、不眠症になったり、うつ病になったり、
腰痛を併発して、職業病や最悪自殺などの労災が発生する
可能性があります。
そうなると、遺族から訴えられる可能性がありますから、
「産業医による面接指導」を受けさせて「健康です」と
言わせるように紳士的に優しく誘導します。
現業職の人は、法律なんて知らないですから一殺ですよね。
さも、社員のことを心配しているように話しかけ
休日の過ごし方や、仕事の具合、サービス残業の有無などを
聞き出します。そして、身体を心配しているような顔をしながら、
言葉巧みに説得します。
事前に、給料や家族構成を調べておくんですね。
それでも、本当のことを先生に言う人には、本当に就業制限を掛けます。
「産業医の就業制限という意見を盾に、本人が残業をさせて下さいと
言ってくるまで、一切残業をさせず、定時で帰らすこと」と命令を出して、
経済的に制裁を加えます。
すると、奥さんや子供を抱えて生活費に困った本人が一ヶ月くらいで、
根を上げで「残業をさせて下さい」と言うようになります。
そこで、ほれ見たことか、と大残業をさせる業務へ戻します。
それで、腰痛になろうが、会社は関係ないし、腰痛で労災になれば、
翌年度の給与査定を最低評価にして、昇給を無くして、経済的制裁を
加えます。
これと同じ原理で、労災件数を減らします。赤チン労災で、査定を下げられて
昇給減らされるより、昇給するほうが労働者本人にとってメリットがありますからね。

周りも馬鹿ではないですから、そういう見せしめを見ると、
今まで「夜熟睡できない」「早く目が覚めて睡眠不足」とか
訴えていた、現業職の人が「産業医の面接指導の事前アンケート票」に
「健康ですから心配しないで下さい」と書いてくるようになります。
これで、労働者に何かあっても、会社は「安全配慮義務を果たした」と
いう証拠が出来ます。
つまり、人事部は、労働者を薄給で激務をこなす様に、表向きは紳士的に
裏ではヤクザ同然に、しむけていくのが仕事です。

ですから、こんな話と比べたら、貴方の話は、まだ生易しい部類だと思います。

私は、こんな仕事に嫌気が差して、会社を辞めましたけどね。
東証一部上場のメーカーの人事部の仕事ですよ！