教えて!しごとの先生
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臼蓋形成不全と診断されました。半年前から左股関節に痛みがあり、受診したところ上記診断を受けました。手術はすすめられず、ス…

臼蓋形成不全と診断されました。半年前から左股関節に痛みがあり、受診したところ上記診断を受けました。手術はすすめられず、ストレッチ等をすすめられやっていますが痛みに改善がみられません。現在の仕事として病棟での看護師をしていますが、正直腰痛もあり介護のような仕事に限界を感じています。足の痛みは歩けないほどではないですが、ふとした時に強い痛みが走ります。腰の痛みや足の痛みを理由に仕事を辞め、別のクリニック等の身体的負担のない職に転職するか悩んでいます。なにかご意見や体験談等あればお聞きしたいです。

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    ご年代が分りませんが、 股関節は大腿骨・軟骨・臼蓋(きゅうがい:骨盤側のお椀型受け部分)からなり、それを腱・筋肉などで支え・動かしています。 日本人(特に女性)は生まれつき臼蓋が浅い方が多く(臼蓋形成不全:遺伝子=第13番染色体長腕に存在)、受け側の面積が狭いために大腿骨頭が抜けやすい方向にズレて不安定になり、軟骨の減りや、大腿骨頭と臼蓋が当たり骨変形し、痛みやだるさになります(→ 変形性股関節症)。 変形性股関節症は、股関節の痛みや可動範囲の制限、筋力低下などの症状が出る慢性進行性の疾患。 体重が1kg増えると、片方の股関節に掛かる負担はその3倍、歩いて5倍、走って10倍(諸説あり)です。 椅子からの立ち上がりは6~8倍と案外大きいのです。 体重増・筋力低下・・・如何でしょうか? 股関節疾患に完治術はなく、骨切り術・人工股関節置換術もいずれ経年で次の段階に入ります。 お仕事については、股関節に負担の少ない所にもし転職が可能であれば、 それが宜しいと思います。 私は先天性股関節脱臼の骨切り術(16歳時 右)、人工股関節置換術(65歳時:昨年11月右、本年6月左)の経験者です。 私は小学生の頃から痛みや跛行していましたので、中学生の頃には、 大人になっても体を使う仕事はできないので、デスクワークしかないな と考え、それを目指して学習し実現しました。 そして定年退職で都内への通勤が無くなった事を機に人工股関節置換術をうけました。 50歳を超えた当たりから筋力低下もあり、毎日20分間の股関節運動を15年間続けて(今でも)、筋力が着いたことで普段の生活での痛みはかなり軽減しましたね。58歳くらいまで普通の人並みに走れていましたから。 臼蓋形成不全は受け側の被りが浅い「状態」を示すものです。 通常は大腿骨頭の7~8割をカバーしますが、それ未満の状態ですね。 大腿骨頭表面と臼蓋表面に軟骨があり、この軟骨は痛みを感じませんが、 表面下の骨(軟骨下骨)が股関節の衝撃や負荷で痛みを感じます。 この軟骨がすり減ると骨同士が当って慢性的痛みとなり変形性股関節症に至り ます。 また股関節痛をカバーしよとして周辺筋肉は緊張し凝り、 股関節可動域を狭めることになり、結果的に痛みとなります。 手術を進められなかったと言うことは、医学的に軽度であるからでしょうね。 軟骨が充分あってお若ければ寛骨臼回転骨切り術、ご年齢が50歳台以降であれば人工股関節置換術です(医師により異なります)。 いずれにしても保存療法=運動療法で維持出来れば宜しいのですが、 痛みに耐えられなくなった時が手術の時ですね。 いずれにしても股関節疾患においては、体重管理と股関節周辺筋力維持が一生ものです。 ストレッチなどの効果は短期には出てきませんね。 股関節に負担のない地道な方法でやり、数ヶ月単位で改善すると考えてください。痛みを庇うために使わなくなった筋力は、ご本人のご自覚以上に筋力低下しているとお考えください。 股関節の運動は指導されていると思いますので省略しますが、 私が毎日やっているリラックス法をご紹介します、ご参考に。 股関節のリラックス方法、お勧めはお尻の下にボールをおいてのゴロゴロ・マッサージです。 仰向けに寝て両膝を立てて、硬式テニスボールをお尻の筋肉の下に置き、お尻をゆっくり前後左右に動かします。「イタ気持ちいい」感じで、毎日でもお勧めです。 お尻の臀筋群は幾つもの筋肉が重なっているので、深部に届くにはゴルフボールが良いのです。 また、床に脚を伸ばして座り、かかとを支点として片脚づつ片手で太ももを左右にゆっくり大きく揺さぶって下さい。 あとはジグリング=貧乏揺すり は、血流を良くしますのでお勧めで、 縦方向だけでなく、膝を開いたり閉じたりの横方向もいいですよ。 これは特に歩き出す前や椅子から立ち上がる前に行なうと、その初動の痛み軽減・解消になります。 これは股関節を包んでいる関節包の中の関節液(潤滑剤役)の循環を良くします。 筋力があっても柔軟性が低下した筋肉は十分に力を発揮出来ません。 運動とストレッチを合わせて行うと、柔軟性のある強い筋肉となり股関節の可動域も確保されます。 現在の痛み軽減には湿布、バンテリンやフェイタス(お勧めはゲル状)などの鎮痛消炎剤の塗布(効果も強いですが胃にもきますので適量をスポット的使用で)や、ご自分でのマッサージも血流を良くしますので効果ありです。 特にお風呂の湯船の中でのマッサージはお勧めです(温めの温度で)。 関節のうち、体重を支える股関節・膝関節・足関節などは「荷重関節」と呼ばれ、連鎖しています。 このどこかが悪くなると、他の部位が補い、それが負担になると「庇い痛」となります。 どうかおだいじに。

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