解決済み
ジェネリック市場は、あと5年以内は伸びるでしょう。なぜなら、アムロジピン、メバロチン、プロトンポンプインヒビターなどの慢性疾患系治療薬、DPC病院での注射薬(現状の抗生物質など)にプラスして、その間、ご存じのようにリピトール、アリセプト、プラビックス、ARB、パキシル、アクトス等の大型新薬が次々特許切れをむかえるからです。 しかし5年後以降は、これといった大型の低分子系薬剤が無いので、引き続きジェネリックとして成長するには、キーとなる薬剤は、高分子・細胞毒性の強い抗がん剤領域、バイオシミラーを開発・製造できる企業、あるいはそれらを承認申請できる企業が成長のカギとなると思います。今、各ジェネリック企業(特に専業大手、外資)は、そういった製剤や原薬を自らが製造するための投資や海外(特にインド、中国、韓国、東欧など)から調達するべく必死に動いていると思います。 先発系のジェネリックは、自らが承認申請しますが、多くは共同開発といって、中堅以下のジェネリック企業で販売力は無いが、開発・製造能力のある企業と組んでいます。そのほうが現状では、自社でジェネリック製造ラインを揃えることなく、開発コストをシェアすればいいので、逆に中堅以下のジェネリック企業にとっては、販売力のある先発系や大手ジェネリック企業の製造・開発の下請け化していると言えます。ただ、実際は、製造箇所が5、6か所なので共同開発で20社以上が薬価収載している現状の共同開発の在り方が問題提起されているので、今以上の縛りが今後はあるかもしれません。 そんなこんなで、これはあくまで個人的な考えで正しいかはまったく予測できませんが、以下の企業を勝手に判断したいと思います。ただ、5年、10年したら合併、提携で勢力図が大きく変わっているかもしれないのであしからず。 ・日本化薬、ヤクルト・・・抗がん剤領域の新薬プラス抗がん剤のジェネリックに特化した戦略。更に日本化薬はバイオシミラー開発に向けて準備を始めている。今後のジェネリックニーズに即した能力を持ち魅力的。ただMRは専門領域の知識が要求される。 ・サンド、マイラン・・・世界的企業なので日本よりも早くジェネリック開発・他国での承認が出来る上、世界的な量で原料調達するのでコストが安い。日本での承認スピード、価格競争力が高いと予想。それは抗がん剤やバイオシミラーでも同様。日本は、徹底した世界戦略のうちのひとつと考えると思われるので、日本特有の品質要求に応えられるかが課題。 ・明治製菓、ケミファ・・・新薬開発力が低下しておりジェネリックにも注力。しかし立ち位置が中途半端。 ・エルメッドエーザイ、あすか製薬、田辺製薬販売、興和テバ・・・エーザイ、武田、田辺三菱傘下という意味では、安心感や信頼感が高いが、親会社の動向でどうなるかは不透明だし、合併もあり得ると思う。興和テバは、世界第1位のテバが日本戦略をどう考えるかによっては、独自法人も考えるかもしれない。また、大手新薬企業の傘下だと、どうしても出世競争から溢れた人材の受け皿的要素もあると思う。 ・沢井、大洋、東和、日医工(老舗ジェネリック4大手)。すべてが生き残るかはわからない。どこか1,000億円企業に到達するかがひとつのバロメーター。 沢井・東和・・・開発資金、製造への投資も積極的。広報活動やジェネリックの先駆企業としての自負もあると思う。更に合併なく成長してきたという意味で強い。沢井の場合、開発人材、知財ノウハウも強化している。4大手では企業総合力が最も強いと思う。更に最近では杏林製薬を食おうとする提案など、後発が先発を食えるかどうか注目である。ただ、東和の場合、独自の直販戦略を行っているので、営業投資が今後維持できるかが課題。 大洋・・・他製薬企業の受託製造戦略も含めて成長してきたが、昨年4月の品質不祥事が今後どう影響するか。 日医工・・・企業合併を繰り返して成長してきた。今も、ニプロ、韓国バイオシミラー、サノフィ・アベンティス提携と自社製造・開発の弱点を提携や合併で補っている。長期収載承継等、4大手ではもっともジェネリック比率が低い。更には唯一外国への進出を発表している。世界進出と提携戦略の成功がカギ。 ・ニプロ・・・バッグ、シリンジなどの注射剤、貼付剤、内服など製造能力が多岐に渡っており、開発と製造能力では高い企業。したがって今後も他社との共同開発提携企業としての成長が見込める。一方、グループ企業のニプロファーマの販売能力は、先発系、専業大手の後塵を排しているので、グループの販売力が今後の課題。 ・ダイト、陽進堂・・・自前の販売力が無い一方、ジェネリックの共同開発提携の親としての側面を持つ。更には原薬開発にも力を入れているので、中堅ジェネリック企業としてはおもしろい存在。
なるほど:2
国内大手と呼んでいただいている製薬会社に20年勤めるMRです。 後発メーカーは、ピンからキリまで、天地の差があります。 明治やケミファのように先発品もあれば、後発も扱っている会社。 先発専業で一部上場をしている会社。 かたや、自分たちで薬を売って歩く営業形態の地場の後発メーカー。 これらの会社をひとまとめにして、 伸びを語るのには少し無理があります。 国策に乗って伸びるのは、 先発兼後発の会社と技術力のある後発専業の会社です。 後発メーカーも淘汰されており、 末端の(失礼)小さな後発メーカーは消えていくか、 他の後発メーカーの成長をうらやましく思うに終わるでしょう。 後発品がある程度の浸透したら 弱小メーカーつぶしが始まると 個人的には見ています。
なるほど:1
ジェネリックの普及は国策ですか今後は伸びることは間違いないてしょうね。 ただ製造でも新薬メーカの製造とジェネリックメーカーの製造には差があります。 新薬メーカーのほうがきちんとしていることは間違いないです。 ご参考まで。
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