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5年から10年のうちに仕事をシフトし通訳の仕事をしたいと考えています。今どのような道を取れば良いか迷っています。留学して…

5年から10年のうちに仕事をシフトし通訳の仕事をしたいと考えています。今どのような道を取れば良いか迷っています。留学して通訳の勉強に専念することをどう思われますか?30代でアメリカ留学を終え、向こうで大学を卒業したのちに、高校で英語教師をしています。現在TOEFL CBT247,TOEIC 925です。中途半端な英語力を努力して磨き、どうしても夢を実現したいです。今、正規の教諭ではなくフルタイムの常勤講師ですが仕事量は多く、生徒への対応、授業の準備やクラブ指導、会議で時間外労働は当たり前です。その上受験指導、補習、学校行事で土曜出勤も多々あります。こんな状態なので、なかなか自分の勉強時間が取れません。以前、観光通訳士の資格を取るための学校へ入りましたが、結局仕事が忙しく通えませんでした。又私自身、体力があまりあるほうではないので、朝から晩まで学校で業務に追われていると、悲しいですが週末に起きられないことがあります。こんな状態なのですが、なんとか通訳の勉強を始め、具体的に夢の実現へ向けて始動したいです。 今考えているのは、1度仕事を止め、留学して通訳を学ぶ事です。メリットは1年間集中して勉強に専念できることだと思います。又、英語力の向上と修士の学位を取得するのも、留学の目的です。ただ、留学して通訳を学ぶ際に心配なことがあります。クラスメイトが日本人やアジア人だけになってしまわないか、そんな環境で英語が上達するのか、ということです。私が3年の留学である程度ものにできたのは、現地の人々と多く接する機会に恵まれたからです。1年留学するよりも、そのためにためたお金を使って日本国内の通訳学校へ何年か通ったほうが良いのでしょうか? 1年間に必要な留学資金が300万だとすると、そのお金で5年くらいは通訳学校に通えそうです。ただ、今の職場では、その時間と体力が確保できるかどうか。。。アドバイスをよろしくお願いします。

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回答(1件)

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    現役の通訳者です。 私目線からの意見ですが、質問者様の年齢を考えると留学はお薦めできないです。 (10代の方であってもは通訳志望者に安易な留学は薦めていません) と言いますのも、通訳者は外国語力だけ磨けばそれで十分という職業ではないからです。 通訳者になるためには、 ①外国語力 ②母語能力 ③一般教養 ④専門知識 これらすべてがどれひとつとして欠けることなく、ピラミッドの頂点のさらに頭頂部分に位置する程度の資質が求められます。 これでようやく「最低限このくらいは必要」といったレベルですから、道はとてつもなく長く険しいです。 英語やその他諸々の勉強は日本でも問題なく出来ますし、逆に言えば日本で通訳者として必要なレベルの実力を養えない人は留学したからといって通訳者への道が開ける可能性は低いです。 わざわざ日本人通訳を用意する理由は、通訳は高度な母語能力あってこそなしえる技術だからです。 (英語が得意なだけの人材が欲しいなら、英語を母語として生きている方を招いたほうが話は早いです) それに加えて、専門知識がなければ仕事すら回ってこないのが実情です。 実のところ、通訳者にとって学歴は必要ありません。 私も大学を出ていませんし、私の知る範囲の同業者にも高卒、あるいは中卒の方もいらっしゃいます。 戦時中に生まれた先輩ですと、小学校すら通ったことがないすべて独学という方もいらっしゃいました。 何か具体的な目的があって(たとえば修士号取得)そのために留学するのなら引き留めはしませんが、通訳者としての将来を期待しての留学はお薦めできません。 通訳スクールについてもスクールで学んだからといって、必ずしも通訳者になれるとう保証はありません。 数多い入学者のうち、通訳者になれるのはほんの一握りです。 通訳収入一本で生計が立てられる通訳者となると、さらに絞られます。 多くの方が夢破れる理由は才能がないとかそういった理由ではなくて、99%の方が途方もなく高い壁を乗り越えられずに自分から挫折してしまうんですね。 私も何度も挫折しそうになりましたが…^^; 通訳者になるための具体的な道筋は、実のところ存在していません。 医師になりたければ医学部卒業が必須というような明確なルートがない分、自由度は大変高いです。 逆に、具体的なルートが存在していないというのは「どうやったら通訳者になれるのか」という迷子を多く生む要因にもなっているのですが…。 晴れて通訳者になれても、デビューした時点で過去の経歴も何もかもリセットされその他大勢の駆け出しとしての再出発です。 一般のお勤めであれば年齢やそれまでの経歴を考慮した待遇で迎え入れてくれますが、残念ながら通訳業界はそうではありません。 実力を持った者だけが勝ち残れる、弱肉強食の世界です。 残念ながら夢かなわずに挫折していく人数のほうが圧倒的に高いことを考えると、年齢が上であればあるほど安定収入確保できる職を持ち続けるという保険をかけることも大切になってくるのではないでしょうか。 仮に留学されても、帰国して職があるとは限りません。 確実に通訳者になれるルートも保証もない以上は、大変ではありますが現状維持で余暇(教員だと余暇なんてありませんよね^^;)を使って地道に努力を積むことが、もし夢破れたときを考えるとより良い選択ではないかな…と思います。 質問者様はどの分野の通訳に携わるおつもりでしょう。 実質的に、会議/商談以外の通訳分野は依頼も大変少ないですし、ただでさえ少ないパイをすでに人脈と実績を築きあげている通訳歴の長い実力者が独占する傾向にありますので、新人が割って入る隙はなかなか見つかりません。 どの分野の通訳者になるにしろその分野について徹底的に学ぶ必要があり、それに加え軌道に乗るまで副業をメインにその合間に通訳の依頼をこなすといった状態がしばらく続きますので、経済的にも社会的な身分も安定しない日が続きます。 知的なイメージとはまったくかけ離れた体力勝負の連続です。 努力と根性と健康な心身がなければ、いくら通訳者としての資質に恵まれていてもまず続かないと思います。 このように、国内にいても通訳者にはなれます。 また、そのための勉強もできます。 留学を終えても通訳者になれるという保証はなく、むしろなれない可能性のほうが高い現実を考慮すると、1年に300万円もの大金をつぎ込むのはすごい冒険だと思います。 お金は働いてさえいればまた取り戻すことができますが、過ぎ去った時間は日本の国家予算をすべてつぎ込んでも1秒たりとも取り戻すことはできないのです。 時間は命の次に大切なものです。 後悔のないように、じっくりと検討なさってください。 影ながら応援しています。

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