駐車取締の緑のおじさんって、身分的には消防団員みたいなもんですか？

Question

駐車取締の緑のおじさんって、身分的には消防団員みたいなもんですか？

補足

私は消防団員ですが、私達消防団員は非常勤の特別職地方公務員扱いです。緑のおじさんたちも、そうなんですか？

Answer 1

放置駐車車両の監視業務を行っている間は「みなし公務員」という身分になります。
どういうことかというと，放置駐車監視業務を委託された会社の社員などという身分は変わりません。消防団員のように「消防団業務中は地方公務員」というものではないんです。
ただ，業務をしている間は「公務員とみなす」ということですから，例えば放置駐車車両に違反を示すステッカーを貼っていたら「なんだお前ら，殺すぞ」と脅迫めいた暴言を監視員に言った場合「公務執行妨害罪」になりえます。
また，放置駐車として摘発した車両のナンバーなどの情報を，部外のものに漏らすと，地方公務員法の「秘密を守る義務違反」になります。

この他にみなし公務員となるものは多数ありますが，身近な例を挙げると
自動車の車検を行うディーラーや民間車検工場の検査員
自動車教習所の修了検定，卒業検定を行う検定員
この他公的資格の検定試験等を行う機関の職員などが含まれることもあります。

消防団員は，その業務中は自治体の職員（特別職非常勤地方公務員）になります。
これは消防団は消防組織法で定められた「自治体が行うべき消防業務を担うもの」であり，消防法にいろいろな権限が与えられているからです。
例えば，燃えている家のガラスを割って中に入ったり，放水したりすることは，燃えている家の所有者の財産権を侵害しますが，消防法では公共の危険や人名危険を排除するために強制的に行う権限を警防隊員や消防団員に与えているのです。
そういった事情から「民間人だけど公務員とみなすよ」という軽い扱いではなく，「消防団業務を行う際は，消防署員と同様に地方公務員とする」ということなんです。

こういう業務にかかわらないと分かりにくいとは思いますが，特別職非常勤地方公務員とみなし公務員とは，全く違うんです。