解決済み
健康食品業界と医薬品業界について 私は、健康食品の製造、研究に従事しておりますが、最近大手医薬品メーカーからきた上司の健康食品業界を見下した言動が理解できません。 第一に医薬品業界が上の立場であり、健康食品なんか医薬品の下と完全に見下しています。 私は、医薬品と健康食品は似ているようで違うものだと考えています。 医薬品は人の命に直結するものや病気を治すことが使命であります。しかし、健康食品は間接的な役割を果たすのが仕事であり、病気にならないようにするもの、または現在効用が完全に立証されてないものを使用することができ、今後の医療などに役立つ役割かと思います。 一口同じ錠剤だとしても処方は全く違います。 医薬品は有効成分が数%に対して健康食品はあくまで食品なので70%以上を含有させなければならないのがほとんどです。 その上、錠剤の品質、外観や製造コストを考えなければなりません。 医薬品は、食品と違い効果が立証されてるものであり、人体に及ぼす影響が多大で安全性の立証や製造環境は健康食品のより非常に厳しいことは理解しているつもりです。 健康食品業界において、一昔は、悪徳な販社が多く殆ど効果のないようなものを、高値で売るということがありましたが現在はかなり厳しくある程度、効用が報告されたものでなければなりませんし、効果を完全にうたった宣伝も出来ません。 先日、医薬品メーカーが弊社の工場見学が来る際に医薬品メーカー出身の上司は、 彼らはプロですからしっかりした準備をしてくださいと言われました。 では、私たちはアマチュアなのでしょうか? 私は、健康食品の製造、研究にプライドを持っています。 私たちは、健康食品業界のプロであり、医薬品業界の方ももその道のプロであると思っております。 ただし、同じ土俵では考えてはいけないものたと思っております。 私の考え方は、間違っているのでしょうか?
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1人がこの質問に共感しました
お気持ちは理解できます。 おっしゃる通り、もの作りの仕事は、扱う商品によって上下が生じるものではありませんし、一方が他方を見下すということもおかしな話です。よそから移ってきて、現在自分が身を置く部署のことを悪く言うという、その上司の人間性には、大いに問題があると思います。 一方で、もしも質問者さんご自身が製薬業界に身を置き、医薬品に課せられている気の遠くなるような「縛り」について十分理解された経験をお持ちなら、その上司の言いたいことも、ある程度理解できるかもしれません。 医薬品の製造に課せられるハードルは、おそらく食品メーカーの想像を絶するものがあります。食品は栄養になれば良いのですが、医薬品は人の生命を預かるものですから、要求レベルが格段に違うのです。もっとも、そんな事を課してきたから、製薬業界はいま大変苦しい状況になってしまったわけですが。 ご存知かもしれませんが、製薬業界は昔、「くすりくそばい(薬九層倍)」と揶揄されるくらい、ぼろ儲けの代名詞でした。 ひとつの薬を作るには莫大な先行投資が必要で、数百億円とも言われる開発費用がかかります。しかも、それだけ投資したからといって必ず新薬として承認される保証はなく、したがってとんでもない大金をつぎ込む、壮大なギャンブルなのです。そうして生まれた新薬は、そこまでに要した開発費を取り返し、会社を発展させるための利幅を取らなければなりません。したがって、原価より何倍も高い価格で取引される、「九層倍」になるのも仕方がない世界なんです。 近年は不景気で、そんな大金をギャンブル的な開発に投じることのできる企業は少なくなりました。製薬会社はどこもやっていけなくなり、吸収合併を繰り返しています。製薬会社の給料は安くないですが、しかしある年齢までにそれなりの出世をしていなければ、その時点でものすごく給料が減ります。定年後の給料なんか、新卒以下です。そのくらい、不景気な業界なのです。まして会社が吸収合併みたいなことになれば、それこそリストラの嵐でしょう。 その上司の方も、製薬会社にいてもダメだと思ったから、あなたの会社に移ってきたのだと思います。 商品開発に何百億円も使えるなんて、素晴らしいことのように聞こえますが、実際にはその責任と重圧はハンパじゃありません。それだけ会社の金をつぎ込んで、やっぱりダメでしたということが、普通に起きる業界なのです。そういう業界から食品産業へ移ってこられた方がまず思うのは「あんたたちはイイよな」という感覚だと思います。承認のプレッシャーもなく、GMPの縛りもなく、自分たちの好きなように開発や製造ができるのですから。そういうやっかみとか、「都落ち」したひがみとかが、その方の拗ねた物言いになっているのだと思います。 ただ、その上司の方も、転職にあたっては「製薬業界で培った管理ノウハウを、当社(あなたの会社)にぜひ活かしてほしい」と言われて来ているはずです。製薬業界に求められるクオリティを、何分の一かでもあなたの会社に反映させなければ、存在意義がなくなってしまいます。そういう意味では、その上司にもあとに引けない真剣さがあるのかもしれません。 真剣に、必死に主張するほどかえって冷たい物言いに聞こえて、周囲の反発を食う…というのは、よくあることです。世渡りが上手い人ばかりじゃありません。そんなコトが上手にできるような人格者なら、転職などせずに製薬会社でエラくなっているはずでしょう。 人間ですから、感情的に反発してしまうのは仕方が無いにしても、そこでただ反目し合って恨んだり思考停止してみても、何も生まれません。それよりも、バカにされているとか上から見下されているとかいう思いは放っておいて、その上司がやろうとしていることに、耳を傾けてみてはいかがでしょうか。意外と、取り入れるべきヒントがあるかもしれませんよ。
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うーむ、ちょっと主さまに誤解があるような気がします。 医薬品の方には、GLP基準があることはご存知ですよね。この厳しさとキチンとさは半端じゃないです。その上司さんは元医薬品関係、アタマの基準がGLPに準拠しているので、そうでないデータや記録の取り扱いをしているとゆるいなと感じると思います。健康食品でもその考え方は持っていた方がいいと、元安全性試験をやっていて今は普通の食品関係の研究をしている自分も多々思います(実験ノートやメモに鉛筆使う人が信じられません)。上司さんの「プロ」という言い方も、見下しているということではなく、上記のような基準であちこち見られますよ、という意味ではないでしょうか? 最初に「基準が違う」人だったのですね。いわば異業種からの意見にカチンときて全てが「バカにされてる」と半分コンプレックスを感じ不満いっぱいの話をぶちまけてしまったような(主さまがもともと医薬品の方が上と思っている?)。そんなじかんはもったいないのて、視野を広げ多方面の「作法」を勉強してより優秀な研究開発をしてほしいと思います。そしていつか見返せればいいじゃないですか。
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