25歳、営業からマーケティング（未経験）への転職方法を模索しています。キャリアチェンジのための大学院留学は効果的でしょう…

Question

25歳、営業からマーケティング（未経験）への転職方法を模索しています。キャリアチェンジのための大学院留学は効果的でしょうか？年齢：25歳
性別：男
現職：営業経験4年目、広告からメーカーへ転職
志望：マーケティング
職歴：
広告営業を2年経験し、現在メーカーで同じく営業をやっています。
営業において人脈形成の術と、お金を対価にモノを販売すること、社内外でいかなる仕事のベースとなる交渉能力を身につけた（・・・つもりでいます。）そして25歳を節目にキャリアチェンジを考えています。

背景：
漠然としていますが中長期の目標として起業を考えており、何が必要かと考えた時、まずは営業経験を持ち
次にマーケティングの手法を実践の中で身につけたいと思い至りました。
広告営業では企画からリサーチ・効果測定などまで行っていた経験から、市場分析や広告効果について興味を持ち、専門で無いながら経験があります。また、現職においてもマーケティングと密に連携をとりプライシングやマーケストラテジーの実践に寄与しています。

＜質問内容＞
①未経験からの転職にあたり、マーケティングを専攻とした大学院は有効でしょうか。
②1年で修了できるため、コストと年齢を考えイギリスでの留学を考えています。そもそもMBAやマーケティングといえばアメリカを思い浮かべますが、イギリスであることで不利になることはあるでしょうか。
③アメリカと比べ、イギリスのMBAではより関連職種の経験を出願時に求められるため、MBAではなくマーケティング専攻を考えています。やはり希望としてはMBAコースをとりたいのですが、上記背景では厳しいでしょうか。

④そして何より意見をお聞きしたいのが、世間一般的に「イギリス大学院（MBAでなくマーケティング専攻）」「実務未経験」「帰国時は27歳」と上記のような背景を持った男が、帰国時にうまく仕事が見つかるでしょうか。

どの大学院に入学するか／熱意／何をどれだけ学べたか／人それぞれということは承知の上で質問させていただきます。
なにとぞよろしくお願いします。

Answer 1

現在アメリカにMBA留学しています。質問の最後に書かれている通り、「本当に本人次第」というのが実感ですが、それを差し引いて回答させていただきます。

③マーケティングはMBAのConcentration（副専攻みたいなもの）の１つという方がスタンダードです。確かにマーケティングに特化した修士学位もあるにはありますが、ビジネス・スクールに入学してマーケティングの科目を重点的に取るというのが普通だと思います（そして、MBAでなければ大学院を経由せずに直接転職した方がいいと思います。企業はその人の知識とかよりもむしろMBAという種類の学位を持っていることを評価しますので。）。これはイギリスのビジネス・スクールでも同様です。

なお、関連する職歴が少ないことは気にする必要はありません。違う職種にシフトしたいということが大学院を志望する理由になるからです。公務員→ビジネススクール→事業会社のマーケティングという人もいますよ。

なので以下、MBAを前提として記載させていただきます。あくまでマーケティング専攻にこだわるというのであれば無視してください。ただ、世の中思っている以上に学歴主義で、ビジネスマンの場合はMBAかLLM以外の大学院の学位は取ったところで自己満足にしかならない場合が多く、Master of Science in Marketingならわざわざ取りにいく価値はないかなと思います。

①有効だと思います。特に外資系企業では、マーケティング部門にMBA採用枠を持っているところもあります。MBAに来る学生の半分弱くらいは未経験職への就職を希望しています（Career Shifterといいます）。ただ、やはりMBAといえども未経験職への就職のハードルが高いということは認識しておいてください。

②イギリスでもよいと思いますが、経営系の大学院はブランドが全てなので、妥協して知名度の低いところへは行かないことでしょう。そのような意味では、イギリスではLBS、ケンブリッジ、オックスフォードくらいの選択肢しかないので、選択肢の広さという意味でアメリカより不利だと思います。さらに、MBA生の多くはサマーインターンで内定をもらいますが、イギリスは１年プログラムなので（LBS除く）、サマーインターンではなく本採用枠のみで勝負するしかなく、そのような機会的な意味でもアメリカより不利だと思います。

④外資系なら満足の行く待遇での転職が可能でしょう。日系企業ではただの中途採用ですし、海外の修士卒に対して何のプレミアムもつけないので、大学院を経由せずに転職した人と同じ扱いでよいなら可能だと思います（この場合、学費が返せるだけの給料がもらえるかという問題が出てきます）。