解決済み
鉄道の電気部門は、大きく分けると、弱電部門(信号、通信、最近はシステムも)と強電部門(変電、電路、設備)に分けられます。各職域はそれぞれ専門知識が必要で、オールマイティにこなせる人は極めてまれです。 ですので、各社は実際の業務を通じて、分野別に人員を育成するのが一般的です。信号関係の経験があるなら、その会社にとっては貴重な即戦力であり、期待されていると思います。 業務は、現場(いわゆる信号通信区や電気区の信号班、といったところ)での日常的な点検、監視、保守作業と、もっと規模の大きい補修や改良工事(中長期的な建設工事もある)があります。工事関係は設計のみで、協力業者に外注しているところが多いと思います。 このほか、現場の上に電気課や工事課を置いているのが一般的で、ここでは現場の設備の管理や改良計画の作成と予算の積算~確保、現場の日常業務の管理(勤務計画と実績の管理、作業の進捗状況チェックなど)、官公庁への報告が主な業務です。(他社で事故があると、類似設備の数量や点検記録、改善計画を求められるので、ふだんから設備はしっかり管理しないといけないのです) 大規模な建設工事になると、計画と予算の責任部署である「課」、現場作業(監督含む)の指示管理と関係部署(土木や軌道、ゼネコンなど)との折衝・調整を行う「区や班」、請負作業担当の「協力業者」が工程会議などで一堂に会して情報を共有しながら進めていきます。 ※余談ですが、よくテレビなどで夜間の人海戦術による切替工事のニュースが流れますが、信号部門にとっては、当日よりも切替前のリハーサルの方が重要で、これがうまくいけば、工事は成功と断言できます。(切替と戻しをしないといけないので大変です。課や区の責任者が立ち会います) どこに配属されるかはわかりませんが、まずは現場の機器の現状と動作原理、日常の注意事項を勉強したうえで、請負への指示からその上の管理的な業務の担当へと進まれるのではないかと思います。
協力会社であれば、分岐器など専門が特化した会社が多いですが、本体に採用されると、携わる仕事がより広くなりましょう。 ご職歴から、JRの場合なら信号通信区、または保線区への配属となりましょう。 信号機や、分岐器を制御するリレー等の装置やポイントの動力転換装置の電源部分などは主に信号通信区、転換装置や転てつ器の機械部分は、主に保線区が担当しています。 ご存知でしょうが、いずれも予防保全方式をとっており、故障に至る前に処置を行なうことで、安全安定輸送を支えています。 そして新規採用となると、まずは最もエッセンシャルワーク的な、現場での定期点検方を一通り覚える事から始まります。 もちろん図面等が読めなければ話になりません。 そこから、個々人の適性を見て、機械装置のメンテナンス作業などに主に携わり、やがて総合的に判断できる主任級となったり、あるいは個々の機械装置の検査期限の管理や、摩耗量などのデータも合わせての保全の作業計画を立てたりしている技術管理部門など、広範な知識技能が求められる立場になります。 あなたが勤務しておられた協力会社も、本体企業からの指示書によって仕事をし対価を得ていますが、この指示書を作成するのも、技術管理部門の係員が行なっています。 なお私は信号通信や施設ではなく、車両部門の技術職をやっておりましたが、ときどき社員研修センターで研修を受け、その際には他系統の技術係員とも共に学ぶこともよくありました。 あるいは労働組合も活発ですので、他系統の人たちとの交流も経験しており、回答を差し上げた次第です。
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