①自衛隊の幹部候補生の受験資格は大卒以上であってますか？ ②１年目の大卒幹部候補生と、４年目の高卒一般曹候補生では…

Question

①自衛隊の幹部候補生の受験資格は大卒以上であってますか？

②１年目の大卒幹部候補生と、４年目の高卒一般曹候補生ではどちらの階級が上ですか？

③高卒一般曹候補生が幹部になることは可能ですか？

Answer 1

①陸上・海上・航空自衛隊 幹部候補生の受験資格は下記の通りです。
ア.22歳以上26歳未満の者
イ.学校教育法に基づく大学院において正規の課程(技術幹部候補生にあっては理学又は工学の課程)を2年以上修め、修士 (技術幹部候補生にあっては理学修士又は工学修士)の学位を受けた者(平成22年3月学位取得見込みを含む｡)について、 28歳未満の者
ウ.20歳以上22歳未満で、学校教育法に基づく大学(短期大学を除く。以下「大学」という｡)を卒業した者(平成22年3月卒業見込みの者を含む｡)又は外国における学校を卒業した場合で大学卒業に相当すると認められる者
エ.現に自衛官である者については、22歳以上28歳未満(ただし、ウに該当する者にあっては20歳以上28歳未満)の者

②1年目の大卒幹部候補生です。
1年目の大卒幹部候補生であれば、すでに3等陸・海・空尉に任官しています。
高卒一般曹候補生であれば、2等陸・海・空士として入隊後6ケ月で1等陸・海・空士、1年後には陸・海・空士長に昇任し、 その後は勤務成績による選考をもって入隊から2年9ケ月後に3等陸・海・空曹に昇任（最短の場合）します。
ですから、4年目で3等陸・海・空曹といったところでしょう。

③可能です。
幹部になる方法としては下記の通りです。
ア.部内幹部候補生選抜試験を受験する。
これは、部隊内の選抜試験になります。
3等陸・海・空曹に昇任して4年すれば、部内幹部候補生選抜試験の受験資格が得られます。
これに合格すれば（部内）幹部候補生 陸・海・空曹長に昇任し、幹部候補生学校を卒業後、3等陸・海・空尉（幹部）に昇任することが出来ます。
部内幹部候補生選抜試験は「一般教養＋自衛隊法規ほかの専門試験」となります。

イ.一般幹部候補生試験を受験する。
高校卒業者の場合は、部隊に配属後、希望すれば夜間大学等に進学・通学することが認められます。
夜間大学等を卒業すると同時に一般幹部候補生試験を受験する。
一般から受験するよりも現職自衛官で受験した方が若干なりとも有利になります。
自分は高校卒業後、一般曹候補学生として陸上自衛隊に入隊。
部隊配属後、夜間大学に進学し、卒業と同時に一般幹部候補生を受験、合格し幹部になったパターンです。

部内幹部候補生にしても、一般幹部候補生にしても幹部候補生試験は非常に狭き門です。

部内幹部候補生選抜試験を受験する営内者は消灯までの時間を利用して居室等で勉強しています。
消灯後も申請をしたうえで別の部屋を利用して夜中まで勉強しています。
営外者も同様で、自宅で夜中まで勉強しています。

このようなチャンスを生かして、高卒で幹部になっている自衛官も数多くいます。