IT職種はIPAの情報処理技術者試験とITSSが指針を示しているので技術者評価の基準がありますが、データサイエンティストは色々な人が自称データサイエンティストをやっているので職種として成熟しないと思います。 データサイエンティストはIPAとデータサイエンティスト協会がITSS+を作成し、スキルチェックリストを公開しているのでIPA資格を整備すればまだマシになる可能性がありますが、ディープラーニング協会のG検定、E検定やPythonソフトウェア財団のPython 3 エンジニア認定データ分析試験、統計検定データサイエンス基礎など乱立して方向性が定まっていません。 ・マーケティング人材 ・数学、統計学者 ・Pythonエンジニア ・データベースエンジニア(ビッグデータ) ・ビジネス分析、BI ・デジタル人材 ・AIエンジニア まず前提に近いですが、業界横断のデータ分析はドメイン知識が必要なので難しいです。そのため業界や分野に特化していくと予想します。例えば、メディカルデータサイエンティストやビジネスデータサイエンティスト。 次にAI(ディープラーニング)部分はAIエンジニアに分かれると思います。AIエンジニアの領域はシステムエンジニアの区分の一つになるでしょう。 また、数学、統計学者の部分は機械学習/AIの研究が進めば次第に減ってくると思います。新しい発見が少なくなるからです。 実務的な視点では、Pythonエンジニアも減っていきます。何故なら、データ分析ツールは高価なのでオープンソースを活用するためにPythonを使用しますが、商用データ分析ツールのコストが下がってくると、専用ツールを使用した方が生産性が高く、Pythonを使用する作業範囲が極小化するからです。GUIになります。 以上から、データサイエンティストはマーケティングやビジネスインテリジェンス、デジタルトランスフォーメーションの中心的な人材になると思います。 データサイエンティストの領域は一般社員がツールの簡単操作でデータ分析ができる「民主化」が進むので、分析作業はデータエンジニアと一般社員が中心になります。すると、データサイエンティストの主業務はデータを基にした戦略立案にシフトしていくと予想します。今もBCGなどのコンサルファームがデータサイエンスに注力していますが、データサイエンティストは社内戦略コンサルの立ち位置になります。 データサイエンティストに「あなたのお仕事は?」と聞いてみると、「データ分析」と答えるか「問題解決、課題解決」と答えるでしょう。
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