航空管制官には、国家公務員採用試験を通過し、航空保安大学校で研修を受けてその修了試験を通過することでなれます。 学歴は関係ありませんし、特別な経験が要求される訳でもありません。一応、大卒相当以上となっていますが、22歳以上ならば例え中卒でも管制官になる事が出来ますし、実際にそういう人もいます。 一見、航空管制官の採用試験の合格率は低いですが、それは国家公務員試験について理解する必要があります。管制は国税と並び、国家公務員一般職等より実施が早いため、教養の予行演習で受けている人がかなり多く、それらの殆どが1次試験で離脱します。 基本的には管制官を明確に志望している人ならば、今年度を見ても1次試験は99.999%の人が受かっており、管制官志望なら特に対策しなくても落ちる方が難しい程度です。落ちてる人は、受験番号を間違えたり、欠席したりした人くらいでしょう。この時点で残っているのは40%程度です。 ついで二次試験がありますが、面接では余程の問題児じゃない限り落とされません。しかし、英語面接かリスニングの足切りで引っかかる人が多いため、それらで残ってる2割くらいが消え、また総合点不足を面接評定で補えなかった人が2割消え、2割は欠席しています。この時点で15%です。 三次試験では、身体検査で掛かった人しか落ちません。これで14%、それが最終合格者になります。 こうして見ると、実は不思議なことに実質的な倍率はほぼなく、特段の対策をしていなくても普通に合格できる試験なんですよね。その上、最終合格でも辞退者が多いので、三次試験時に毎年のように前年度12月枠に入る欠員枠を募集してるくらいです。 正味、給料に対してあまり割に合わない仕事です。まずは民間に就職し、そこで経験を積んだうえで、そこがどうしても合わなさそうなら公務員に転職することがベストでしょう。私個人的には、まずは民間を経験しないことはとても勿体ない事だと思います。管制官は責任の割に給料は本当に安いですし、公務員改革の煽りを受け今後も未来は暗いです。例えば退職金も年々減少傾向ですし、ボーナスも4ヶ月をきり年収も増えません。しかし、給料が民間の半分になったとしても管制官の仕事がしたいと思うならチャレンジされてみるといいかもしれません。公務員から民間に行くのは難しいですが、民間から公務員は簡単ですから。
航空管制官になるには、まず、国土交通省の「航空管制官採用試験」を受け、それに合格し採用されると国家公務員である国土交通省の職員になります。 試験は英語での聞き取りや面接があるため、語学力が必要になるほか、「空間認識力」と「記憶力」も試されます。 しかし、すぐに現場で働けるわけではなく、関西国際空港の近くにある「航空保安大学校」で1年間の基礎研修を受ける必要があります。
< 質問に関する求人 >
国家公務員(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る