「銀行員の転職、退職が増えている」とニュースで見ました。私の友人（男39歳）も最近地方銀行から転職しました。より良い待遇…

Question

「銀行員の転職、退職が増えている」とニュースで見ました。私の友人（男39歳）も最近地方銀行から転職しました。より良い待遇の所ならまだしも、明らかに給料は下がると思われる会社へです。銀行は安泰のイメージがあるのですが、金融業界に何か起きているのですか？
素人にも分かりやすく教えていただけたら幸いです。

Answer 1

(超)低金利政策が長年続いていることで収益を挙げにくい業界と化しており、業界をけん引するトップグループのエリートに位置づけられてもいない限り、銀行界は魅力ある職場のイメージからどんどん遠ざかっています。
https://mainichi.jp/articles/20171115/k00/00m/020/116000c
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29317890S8A410C1EE9000/

トップグループからしてそういう状況ですから、もともと待遇面で太刀打ちしていけない中小の地方銀行や信用金庫では、なおのこと若手人材ほどモチベーションが維持できなく、「入った新人が簡単に辞めていく傾向」ということです(業界人の談話より)。

カレンダー通りの完全週休二日制が約束される中でも、実際の仕事場ではなお長時間残業の体質があったりするようで、そういった業界体質も近年の若手人材からすれば、「ブラック企業相当」というイメージにつながるのでしょう。もともとが
「やればやっただけ」の昇給昇格が約束されてきた世界でもないだけに、です。

39歳のお友だちに関しては、「閉そく感漂う業界に見切りをつけ、少しでも不利の種を大きくしない手堅い転職を」との考えと思われます。年齢面による転職リミットの意識が強く働いたものと…

Answer 2

断言は出来ないけれど、一番疑わしいのは、｢業務で、何かやらかした｣ことでしょうかね？勿論、｢あくどい事｣に言及している訳では無いけれど(但し、それを完全否定している訳でもない)、｢業務上の失態｣で顧客とトラブルになることも有るし、また、上席と対立することもまま有ります。その様な状況に嫌気した、という話です。年齢から考えて、まずはその辺りが臭い様にも思います。

最近、よくフィンテックだAIだ、なんていう話を耳にするけれど、単純にそこで観ることは難しいと思います。職歴が長くなるほど、幅広い業務に従事するケースが多く、引いては汎用性の有る業務知識を得ることが可能となりますから、その辺りの｢餌食｣になることは少ないだろうと思う次第。

Answer 3

AIの進展により、大部分の銀行の仕事はAIに取って代わられるとら言われてます。

また、地方銀行は日銀の誘導金利により実質マイナス金利の中、運用先が無いので逆ざやが発生し、収益が大変厳しいことから、転職が増えてます。

Answer 4

金融業界というより、銀行業の将来性に不安をもっている人達が多いってことですね。

銀行業の儲けるポイントは、

・法人への融資の支払利息
・住宅ローンなどの個人融資の支払い利息
・投資信託などの販売手数料または運用手数料
・口座間取引や出金時の手数料

などなどが挙げられます。

問題はこれらビジネスモデルの限界と崩壊です。

まずいまの国内は低金利時代。支払い利息から得られる収益がどっと減っています。そして投信や保険、口座の送金などの手数料も、ネット銀行やその他の勢力によって、低価格時代であります。

これら、低収入時代にもかかわらず、銀行は大きな固定費用を抱えています。たとえば、人件費。こんなに人いる？っていうくらいどの支店に行っても無駄に人が多い。そして、その支店の数。昔であれば、銀行ATMや資産運用の相談などで支店を利用していた顧客も多かったと思います。

ですが時代はかわり、インターネット上でそれらの必要性は薄れました。都内なんて隣駅どころか、同じ駅にも複数支店を構えている銀行が多く、賃貸であれば無駄な家賃、自社ビルであれば、不動産の無駄な利用法になるため、これら固定費は利益を圧迫している要因となっています。

そのためみずほ銀行をはじめ三菱UFJも数年先にはこれら人と支店を大幅に削減すると宣言しています。

いってしまえば、人がいらなくなる分、出世コースにのる人も減り、将来のキャリアに疑問を感じている銀行員が多いのだと思います。

ましてや、メガバンクであればまだしも、地銀や第二地銀、信用金庫などは、余計に立場が危ぶまれています。

※案の定、地銀より下のレベルでは、吸収合併が進んでいます。