解決済み
はじめまして。質問させていただきます。 私は会社員なのですが、会社というのはただの物と考えてしまいます。なのでこの人のために仕事をする等の考えはあっても、会社のためにという考え方があまりありません。そこで聞いてみたいのですがharanbanbannjoさんは社員に対してどのような気持ちで働いてほしいですか?それと新人を採用するとき、どこで判断されますか? 経営者として考えたときには、社員はどう働くべきだと考えられますか? 質問や回答を拝見して、自分の発想にない面白い考え方をされてるので、リクエストさせていただきました。お時間があるときでいいので教えていただけるとうれしいです。
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文章ではなく、対話の中であれば私の考え方をご理解頂きやすいかもしれないご質問ですね。どうも文章にすると堅すぎて・・・。ということで、飲みながらノンビリ書いてみます。 さて回答の前に前段を。 >会社のためにという考え方があまりありません。 その考え方は理解できますし、同じ考え方の方は多いと思います。 そして、その考え方を全否定する方向の会社を私は作っている最中なのです。 以下、経営者目線で書きますことをお許し下さい。 当社の社員には「会社のため」という思想を強く植え付けるように私は努めています。もしかすると宗教的かもしれません。 元来、仕事というものは一人で全部出来るなら自己完結すれば良いだけなのです。しかし、自分一人では労力が足りないから人を雇い、自分にない能力を持った人を集めることによって、自分一人では出来なかった仕事を成し遂げることが出来るようになります。 私の根本的な会社の定義は「同じ理念を共有する仲間たちの集まり」です。 同じ理念を持っている者同士ですから、会社は自分の人生であり、よりどころとなります。「自分のため=会社のため」という部分をいかに極大化することができるか?という思想が生まれてくるのです。 実際には、このような絵空事が実現できている会社なんて存在しないのかもしれません。しかし、私はこの理想像を実現できる権限を持っているのです。 会社法上では「会社は株主のもの」です。そして、その絶対的な権限である2/3以上の株式を持っているのが私です。 株主である私が、私(株主)のために働く必要はなく、顧客と社員(仲間)のために働くことを第一義とせよと強く求めているのです。当社の人事評価制度は顧客と仲間のためへの貢献度を最も大きく評価しています。評価基準自体に株主目線を排除する方向で考えてあります。 会社と社員が同じ方向を向いて仕事が出来る環境を提供するのが私の社長としての役割であると認識し、財務情報など可能な限り社員に社内の情報を開示して、「自分たちの会社」と実感できるように心がけています。 実際には様々な問題はありますが、それなりに上手くいっています。社員の給与水準も上場企業平均値を大きく上回っており、労働環境もまあまあホワイト(笑) 会社の利益と社員の賞与を完全に連動(社長が操作不可能)させており、その上で社員の賞与と私の報酬(社員支給平均額の5~10倍)と連動するようにしていますから、結果として私自身にも返ってきています。 (注)この報酬制度は、ある一社の話であり、別の会社の制度は違って、ちょっとユニークですが、ここでは割愛。 社員にとっての理想の会社って何でしょうね? 実は社員の間で、定年制度をやめる方法を検討してもらっています。死ぬまで働きたい人は働いても良いよ。でも、どうやって働こうか? 若い世代への上手い引き継ぎ方を考えようと。 少子化の未来を見れば年金破綻も現実的。となれば、80歳ぐらいまで働かないとまともな老後を過ごせないかもしれない・・・どうすればいいのか? ということを、社員が自ら考えてもらっています。理想の会社を作り出すのも社員の役割。自分のための会社だからこそ語れる未来です。 私の中での大いなる実験を、会社という「場所」を使って楽しんでいます。 補足: 私も聖人君子ではありません。誰にも見せない方が良い情報もあります。それは私が持っている特許などを管理している管理会社の中でゴニョゴニョと、おいたしています(笑) ここまでが前提です。 質問① どのような気持ちで働いてほしいですか? いっぱいありすぎて困る質問ですね(笑) 自分の行動(仕事)が世のため人のためになっていることを実感して欲しいです。 自分の成長を実感し、その成果が会社の利益につながることを実感して欲しいです。 自分の業務の最適化が、会社全体の最適化ではないことを理解して欲しいです。 ・・・などなど とにかく、業務を通じて人生を楽しんで欲しいですね。 質問② 新人を採用するとき、どこで判断されますか? 私個人は尖った人が大好きです。少々欠点があっても、何かの分野で秀でており、私よりも優秀な部分を持っている人を採用したいといつも考えています。上述の通り、会社というものは、多種多様な才能を持った人の集まりだと考えれば、均質な人を取るよりも、尖っていた方が良いのです。 この尖った才能の中には、次のような人も含みます。分かりやすい例としてあげておきます。能力的には平凡以下ではあるが、この人が社内にいるだけでスムーズに物事が進んだり、明るい雰囲気になる人がいるとしたら、その「存在自体を才能」と見て採用します。 テクニックが優れている人ばかり集めても強いサッカーチームを作ることは出来ません。ボール扱いは下手でも、こいつがいるからがんばれるヤツや、一人黙々と文句も言わずに走り続けるヤツがチームには必要なのです。 ですから、私は採用面接は最低でも30分、最大だと2時間程度かけて話をします。 これとは別に、私自身は絶えず様々な集まりに顔を出していて、その場所で知り合った人たちをスカウトして、自社に入れています。故意に30代のサラリーマンが集まる勉強の場に紛れ込んで仲良くなり、そのまま自社に入ってもらったこともあります。 採用しないのは価値観を共有できないと思った人だけです。 そもそも、今の60歳以下の戦後生まれの人は「人は自分のために生きることが正しい。人生は自己実現である。迷惑さえ掛けなければ何をやっても良い」などと洗脳されて育った人たちの集まりですから、私がどれだけ「世のため人のため」などと綺麗ごとを説いても信用してもらえません(汗) なので、自社が目指している理念を語り、その理念に感銘を受けてくれる人を採用するようにしています。当社の業務は、その業務を全うすればするほど、世の中で救われる人が増える仕事ですので、大抵の方は感動して頂けるのですが(笑) 残念ながら、ニッチすぎてメジャーにはなれません。 結局の所、同じ理念を共有できるかどうか?が、採用の最終判断材料になります。 もちろん理想の方向が少々違うが非常に優秀な人材の場合は数年間だけ採用するということもします。お互いにwin-winな関係でドライに契約することもありますね。 こんなところでしょうか。少々分かりにくくてすいません。ご質問の回答になっておりますでしょうか? 疑問点があれば何なりと。
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