退職金について相談です。 現職の会社は、約30年前に創立された中小企業ですが、私が入社した直後、会社が売却され、現…

Question

退職金について相談です。

現職の会社は、約30年前に創立された中小企業ですが、私が入社した直後、会社が売却され、現オーナー社長に買収されて経営者が変わっております。旧経営者の時代から社外の共済会を使って退職金積み立てを行っており、現在も継続されております。
当初は、年功序列式に、在職年数と職位によって、毎月の積み立て金が少しずつ上がっていく形で運営されておりました。
しかし、現オーナー社長に経営が移った直後から、積立金の変動が凍結され、職位や在職年数による積立金UPがなされておりません。（社員に説明なし）

結果、退職金の支給額に酷い格差が発生している状況です。

例）
私：執行役員 在職10年 退職金：48000円
Aさん：平社員 在職12年 退職金：100万円以上
Bさん：執行役員 在職15年 退職金：300万以上

経営に参画する立場でもありますので、役員会などの場で、是正をするよう社長をはじめ取締役に提案してきました。
その時は、
「今の共済会よりも条件が良い共済会サービスへの乗り換えを検討しており、条件がおくなるので少し待て」
「現状の共済会から社員全員が脱会すると、共済会が破たんするからひきとめられている。乗り換えが難しい。検討するから待て」

など、あいまいにされたまま、提案から4年ほど経過しました。
その間に、社内規定の改定などを進めた際に、「退職金規定」の明確な制定をお願いしたのですが、あいまいにしておきたいので退職金規定は作らないと言われ、放置されたままです。
経営状況は、悪くはありません。

そこで、相談です。
・今、退職した場合、過去の相場並みに退職金を会社に請求する交渉をすることができるか。
・その場合の合理的な方法
について、過去の事例など労務問題に詳しい方、教えてください。

※退職金については、各社が任意に定めるもので、法的には支払われようが、格差があろうがなんの問題も無い事は承知しています。

正規の方法で制度の改訂、明文化を提案しても、のらりくらりと逃げられるばかりなので、問題を顕在化させたいと考えております。

どんなにがんばっても、毎月400円しか積み立てられず、かたや私よりもはるかに職位が低く仕事をしていない社員が何万円も積み立てられていることの理不尽さに我慢ならないです。

Answer 1

仰る通り退職金の規定と運用は「労働基準法」の法定外の話なので、「労働基準監督署」などでは解決できないと思います。

仮に、就業規則や退職金規程に「不合理な切替わりと判読できる痕跡」が残っていたら、労働基準監督官は何らかの是正勧告をしてくれるはずですが、御存知のように是正勧告には法的な強制力は無いので、大きな成果は期待できません。
かといって労働基準監督官の強力な司法権限を発揮するだけの「犯罪性」は会社には無いので、結局は労働基準監督署ではラチがあかないと思います。

しかるに、ＡさんＢさんに比して極めて不利な積立制約が質問者さん側に有った事実は、今からでも簡単に証明できるはずなので、法的に争う価値は充分有ると考えます。

すなわち、地裁へ提訴するのが、ベストの選択だと考えます。

とにかく経緯が理不尽ですし、ＡさんＢさんと比して極めて不合理な格差ですし、格差の金額も大きいので、弁護士さんとともに提訴する価値は大きいと考えます。

先に入社したＡさんＢさんと同等の条件で質問者さん分を再計算した金額を既得権として請求したら、

私の予想ですが、

①数回の公判ののち、裁判長から「ご請求の半分ぐらいで手を打ちませんか？」と、【示談】を薦められると思いますが、半分では質問者さんは当然不服でしょうから、

②【判決】をもらうのも良いと思います。うまくいけば85%、わるくても70%ぐらいは認めてくれると推測します。
(勝訴して弁護士報酬を支払っても、たくさんのオカネが手元に入ると思います)。

とりあえずは、（弁護士会に電話または弁護士さんＨＰを見て）30分/5千円の相談をしてからですね。ご健闘を祈ります。

参考ＵＲＬ

弁護士さんへの無料相談サイト
http://www.bengo4.com/roudou/1099/1228/

法テラス「日本司法支援センター」
http://www.houterasu.or.jp/houterasutowa/index.html