知り合い（大卒２5歳の後輩）の労働条件についてお伺いします。 転職先にて労働条件通知書をもらいました。（大阪府在住…

Question

知り合い（大卒２5歳の後輩）の労働条件についてお伺いします。

転職先にて労働条件通知書をもらいました。（大阪府在住、大阪府勤務）

年俸制をとっています。月給21万円 基本給152000円 固定時間外手当58000円
（時間外労働50時間を含む）

所定時間外、深夜労働又は法定休日に対して支払われる割増賃金率
所定超25％ 深夜25％ 法定休日35％

年間休日125日
（口頭で休日出勤月1～2日あるが振替有りと言われた。書面には記載なし）
9時～18時（定時）
※賞与なし
※社員数30名程度
※バイオベンチャーキャピタル
※バリデーション・サニテーション・分析、将来的には営業職も
要は総合職

通知書内のお金・時間に関する記載はすべてあげました。
上記をふまえて、

①労働基準法に違反はありますか？58000円に関して
A 府の最低賃金からの計算では、836円×1.25×＝1045
1045円×50時間＝52250円 ⇒適法？

B 基本給からの計算では,152000円÷20日÷8時間＝950円
950円×1.25＝1188円
1188円×50時間＝59400円 ⇒違法？
どちらが正しいのでしょうか？

②率直にブラック企業だと思いますか？
※設立５年売上１０億 社員数約30名

可愛がっている後輩から相談を受け
当方、労務に関しては素人のためお伺いしました。

宜しくお願い致します。

Answer 1

回答
① 会社の割増賃金額は最賃法をクリアしていますので合法といえます。Bは毎月の所定労働日数が20日ならば、書かれているように違法といえますね。
② ブラックの定義がありませんので何とも答えようがありませんが、私なら応募しないでしょうね。そもそも合法である範囲で固定残業代制を導入するメリットが、会社・従業員双方に見当たりません。ましてや50時間という設定も。でも会社状況である５年、30人で売上10億はスゴイですね。

Answer 2

“休日出勤月1～2日あるが振替有り”
振替有りとのことで、時間単価部分はプラマイゼロで、(変形労働時間制を採っていない場合は)週の法定労働時間を超えた分についての時間外割増部分のみを考えれば良いのではありませんか？
振替と書いているが代休だったとしても、(代休が無給の場合は)代休日の時間単価部分は支払い無しになるので、休日が法定休日なら休日割増部分35％を法定外休日なら25％対象になる部分のみを考えれば良いのではありませんか？

Answer 3

年間休日が１２５日ということは所定労働日数は２４０日となります。
どの日も所定内労働時間が１日８時間ですから、年間の所定内労働時間は1,920時間となります。1ヶ月あたり160時間です。給与をみると基本給と時間外手当だけで他の手当はないと考えますと、基本給から時給は937.5円になります。
割増賃金2割5分増の時給は切り上げて1,172円になります。
割増賃金3割5分増の時給は切り上げて1,266円になります。

月１～2日休日出勤があり、8時間働くとして算定すると
休日1日の賃金 1,266円×８H＝10,128円

月の平均休日出勤を1.5日として算定すると 休日分＝15,192円
50時間から休日分12時間を引いた38時間が残業分として算定すると
1,172円×38H＝44,536円

合計 10,128円＋44,536円＝54,664円

58,000円は年間1920時間として考えれば労基法違反にはあたりません。
ベンチャーとはいえきちんと算定しているように感じます。
それなりの人事経験者が社員にいるか、指導を受けているのでしょう。

限られた情報でブラック企業かどうかを判断することは難しいですね。
ただ、バイオで起業するには相当の資金が必要であり、それなりのバックがないと難しいと思われます。
それなりの企業が支援しているのであれば、勝手な経営はできないと思います。
固定的な給与体系も起業時の一時的なものかも知れませんし、株式公開などのインセンティブが用意されている可能性がありますから、給与だけでブラックとは言い切れません。
後輩がその企業でやりがいを持たれているのであればそれでいいと思います。