消防の救急隊について説明しますね。 まず,救急隊員も消防署(消防本部)の職員ですから「消防官」です。 各自治体の行う「消防官採用試験」に合格した者が消防官になれます。 消防官は採用後,最低半年間の初任教育を受けて,警防隊員(ポンプ隊員)としての仕事ができるようになります。 そこから数年間,警防隊の勤務をした後,本人の希望や適性を見て「救急課程」という救急隊員になるための専門教育を受けます。 これは国の告示で決められていて250時間(1日授業が6時間あるとして約2ヶ月)の授業や訓練を受けます。 消防本部や都道府県によっては,この救急課程を初任教育に追加して受けさせているところもあります。 救急課程そのものは,難しいものではありません。 業務上必要な知識を身につけさせる教育ですから「落第」といったものはありません。そのかわり,一定の理解度(テストでの得点)が得られなければ,ずっと補習を受けさせられます。 ここまでが「一般の救急隊員」です。 つぎに,救急隊には最低1名「救急救命士を乗せなさい」という国の告示による規定があります。 救急救命士になるには,救急救命士になれるだけの知識や技能を身に着けることができる大学,専門学校で教育を受けて国家試験に合格するか,救急隊員として一定の経験を積んだ者が「救急救命士養成所」というところに入り,教育訓練を受けて,国家試験に合格しなければなりません。 昨年度の救命士国家試験の合格率は約88%という事ですので「意外と受かりやすいな」という印象があると思いますが,覚えるべきことは相当ありますので,簡単に合格できるというものではないでしょうね。 また,大学等で資格を取らず,消防に入ってから救命士の資格を取る人は,消防本部の希望者から選抜されて「本部を代表して」公費で養成所に入り,国家試験を受けるのですから「落ちるわけにはいかない」のですよ。 そういうプレッシャーもあって,かなりきついと聞きますよ。
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