酪農に関しての質問です 酪農で一生働くとして、経営者ではなく従業員として働き続けることは可能でしょうか？ 自…

Question

酪農に関しての質問です

酪農で一生働くとして、経営者ではなく従業員として働き続けることは可能でしょうか？

自分は現在酪農への転職を考えているのですが、お世辞にも経営者気質とは言えないので…。

以前ここで同じような質問を見た時には「酪農は単純作業の繰り返しになりがちだから、やっていればそのうち経営したくなる」というような回答内容でしたが、自分としては従業員として働く事が可能か不可能か、そこが知りたいです。

よろしくお願いします。

補足

回答者のお二人ともありがとうございます。

お二人とも経営者か長期継続している方と思われますので、折角なのでもうひとつお聞きしたいです。

逆に経営者側としては当然従業員には長期間働いてもらった方がメリットはあると思います。(人手不足、後継者不足ということも言われてますし)

ちょっと変な言い方かもしれませんが、経営者視点からすると同じ場所で働く人よりも独立する人が多いと返って困るということはないのでしょうか？

Answer 1

可能です。

ですが・・勤め先が永遠に安泰かどうかは別の話です。
経営不振や経営者の都合で廃業などは、他の業界にも共通していますから。
「酪農が単純作業の繰り返し」などとは失礼な話ですね。
それなりの酪農経営では10～15年で生産量を2倍にしています。
経営、技術、環境など変化に対応してるんです、経営者も従業員も同様に成長してます。
それと、日本国内でも酪農の形態が大きく違います。

いざとなったら、転勤するつもりで農場を変わるつもりなら一生働けるでしょう。

北海道の酪農経営でも形態は様々なので一概には言えませんが・・・
搾乳パートさんは昇給をあまり考慮せず、ベテランには年末のボーナスで功績を反映させます。
外作業の担当には施設、機械の操作と保守など勘と経験に期待する面がありますが、給与面では苦労します。
妻帯者で子供の成長に合わせて生活費用が増えるのは理解していますから・・・
また、従業員として労働時間の制約もあるので「どんどん働いて」とも言いずらい。

そこで、ある程度になったら若返りとなるんですが、、、
実は60歳に近い子育ての終わった人を狙って採用してるんです。
「人手不足や後継者不足」はJAに文句を言うような経営者の念仏みたいなもんで、まともな経営者なら自分で解決します。
独立したい人は、最初からそう言ってくれますから織り込み済みですし対応しやすいんです。

牧草やコーンの仕事の内容は機械の操作が殆どで、手作業は微々たるもんです。
牧場内での作業にしても汗をかくのは、夏場に暑さのためです。
従業員に求めるのは「体力」ではなく、「応用力」です。参考になったでしょうか？

Answer 2

北海道の酪農家です。他の二人が立派な回答をされているので、あえて別の視点から書きます。
従業員として牧場でずっとはたらくことは可能です。
ただし、そんな人は少ないです。
ある程度仕事ができるようになると、独立するか、嫌になってやめるかどちらかです。
なので、長く働いてくれるとありがたいです。
意外に評価が高いのが、外国人実習生です。彼らの目的は母国の家族への送金です。だから3年間、必死に働いてくれます。
月に15万で休みは月に二回くらいで。
彼らよりも働く自信ありますか？

Answer 3

私は北海道の酪農家ですが・・・

「酪農は単純作業の繰り返しだ」と言いったのは私です。でもこれは従業員の話。経営者は毎日が違う日です。従業員が長続きしないのは、単調な作業の繰り返しに飽きてしまうわけです。それでも頑張れるという人にはいいんじゃないですか。でも、給料は期待しないでください。なんせ、単調作業の繰り返しで誰にでもできる作業ですから・・・

でもまあ、例外もあります。能力があれば、ある程度作業をまかせられ、給料は上がります。でも、そうすると、使われているのがバカらしくなり、自分でやりたくなります。みんなそういうパターンです。

補足についての私の考え

経営者にしてみれば長く働いてもらった方が当然得です。でも、そんな人はなかなかいません。最短即日、長くても１年でやめる人がほとんどです。その理由の多くが仕事が過酷だというわけではなく、単調な作業、暮らしに飽きてしまうわけです。友達もできない、休みでも遊ぶところがないということです。でもまあ、やってみれば良いですよ。いやになればやめれば良いわけですから。そんな人はたくさんいますから、経営者としては全然驚きません。ただ、自営を目指す人ならとっかかりとしては良いですよというお話です。

一生、従業員のままでと考えるのであれば、とりあえずどこかに入って、公共の牧場（市町村営、農協営など）の空きをねらうのも手かもしれません。