特別有給休暇の付与について、あくまで連続した日数（最高７日）しか認めていません。日数を飛び飛びで取りたいという要望は認め…

Question

特別有給休暇の付与について、あくまで連続した日数（最高７日）しか認めていません。日数を飛び飛びで取りたいという要望は認めていません。この対応で法的に問題ないですか？

補足

就業規則で忌引、結婚などでも特別有給休暇を取得できるように規程しています。
特別有給休暇は、あくまで有給休暇なので、法令の趣旨として本人の意志を尊重する必要があります。結婚などは、結婚後すぐに新婚旅行等で特別有給休暇を取得するとは限らず、何ヵ月後かに取得したい、飛び飛びに取得したいなど要望が出てくると考えられます。
そのような要望に対応するためには、就業規則にどのように定めておけばよいのでしょうか？

Answer 1

>特別有給休暇の付与について、

これは法令上の年休でしょうか。それとも会社側がそれとは別に設定した休暇でしょうか。

>あくまで連続した日数（最高７日）しか認めていません。日数を飛び飛びで取りたいという要望は認めていません。この対応で法的に問題ないですか？

これは法令上の年休でしたら完全な違法です。
そうではなく会社側が独自に設定した休暇であれば問題はありません。
ただし、法令上の年休とは別の日数が設定されていないといけません。

>就業規則で忌引、結婚などでも特別有給休暇を取得できるように規程しています。

ははあ、しかしこれは法令上定められている有給休暇であれば、必要のない規定ですね。
そもそも有給休暇は、理由に関わらず取得できる権利ですから。
ただ、忌引、結婚に関しては法令上定められた有休日数とは別に休暇が取れるというのであれば、大変結構な規定といえます。逆にそうでなかったらこれは法的には無意味とも言えます。

>特別有給休暇は、あくまで有給休暇なので、法令の趣旨として本人の意志を尊重する必要があります。

はい、その通りです。

>結婚などは、結婚後すぐに新婚旅行等で特別有給休暇を取得するとは限らず、何ヵ月後かに取得したい、飛び飛びに取得したいなど要望が出てくると考えられます。

当然です。

>そのような要望に対応するためには、就業規則にどのように定めておけばよいのでしょうか？

ですからそのような規定は本来必要ないのです。
いつでも理由を問わず有給休暇が取得できるわけですから。
ただ強いて言えば、特別有給休暇の取得時期については特に定めなければ良いといえます。

あなたはたぶん何か勘違いしています。
有給休暇は本来いつでも自由に取得できるものであり、もしある程度計画的に有休を取得する形にしたいのであれば労使協定が必要になります。
前述する特別有給休暇の取得も法令上定められている有給日数とは関係なく設定されているのでなければ、このような規定は百害あって一利なしとさえ言えます。
だって全然特別ではないですからね。

Answer 2

特別有給休暇というと、忌引休暇や結婚休暇のような特別な用件に対して法定外に付与している休暇でしょうか？

法定で付与される有休は、どのような予定で取ることにしても本人の自由ですが、法定外の特別に会社が付与するものならば、条件をつけるのも会社の自由です。

ウチの会社で過去にあった例なんですが、就業規則で、特別有給休暇として「結婚休暇5日」なんて定めてあり、ある人が結婚してから、連休＋３日の結婚休暇を申請したことがあり、その半年後くらいに、『私は、結婚休暇を３日しか取らなかったので、来週あと２日取りたい』と言ってきたことがありました。
会社としての返事は、
「結婚休暇は、別に結婚のお祝いやご褒美で５日あげているわけではない。手続きや新生活の準備などで休まなければならないこともあるだろうから、そのために用意しているだけ。使わないで済むならそれで終わりだ。半年もしてから、何の必要があるのか？」
ということでした。

ちょっと微妙なのは、忌引きで5日付与して、3日休み、後日四十九日の法要であと2日欲しいと言われたこともあるのですが、それを認めたら、新盆だ一周忌だと、際限がなくなるので却下したこともありました。

自社の例で恐縮ですが、ウチは

（特別有給休暇）以下の各号に該当するものについて、法定の有給休暇の外に、所定の日数までの特別有給休暇を与える。

結婚休暇
入籍日または結婚式の日を基準点として、その前後各2週間のうちに連続する５日以内で１回に限り取得できるものとする。

という感じです。

半年もたって休みたいなら、普通に有休使えば？という考えで良いのでは？