キャリアアップの方法について悩んでいます。現在アシスタントとして外資系企業で働いています。約4年になります。とりあえず、…

Question

キャリアアップの方法について悩んでいます。現在アシスタントとして外資系企業で働いています。約4年になります。とりあえず、毎日の業務に関しては自分なりに工夫して行ったり、滞りなく業務を行っています。が、この先、将来のことを考えたとき自分はアシスタントとしてではなくキャリアアップをしたいと思っています。自分なりに、勉強したり、現在の業務にプラスαになるだろう資格を取ったりと働きかけをしていますが、実際転職をしようと考えると、採用側からは「アシスタントとしての経験しかないじゃないか」という風に捉えられるようです。やる気等々は、もちろんありますがどのようにすればアシスタントの経験しかないと見られずにすむのでしょうか？
因みに、年齢40歳。年齢を考えても、ここ2-3年が、最終的に挑戦できる最後だと考えています。
社内異動で、キャリアアップを望める会社ではありません（外資ですが。。。無理です） 厳しい意見を含め、意見をお願いします。

Answer 1

外資系企業人事担当役員です。

私の会社の例で言うと、アシスタントの応募者として面接に来た女性を、事業部の戦力としてマーケティングのポジションで採用したことがあります。
こういう事実がありますので、質問者さんの希望は、決してかなわない夢ではないということはあります。

ただし、その候補者の場合、こんなことがありました。
まず、彼女は、女子大の中でも日本で五本の指に入る大学卒業、英語とフランス語で仕事ができるだけの勉強を自分でしていた、就職氷河期であったために、いい就職ができなかったので職歴が薄かった、前職の上役の人をたまたま私が知っていて、とてもいいリファレンスがもらえた、ポテンシャルを感じさせる知性を備えていて、面接した人間すべてがいい印象を抱いた、仕事に対する熱意と真摯さを訴える面接をした ということでしたよ。
別に、わが社でマーケティングが空席だったわけじゃないのですが、彼女の為にポジション作りました。

そして、彼女はいま、期待以上の働きをしてくれています。

面接で彼女がいったことは、こういうことでした。
・どんなことがあっても仕事をきちんとこなし、失敗に言い訳は絶対にしません
・人を不快にさせるようなことはしません
・新しいことにチャレンジします
・アシスタントしかしたことがないので、他の仕事は詳しくはわかりませんが、ボス（＝役員）がどういう目でそれぞれの部門をみてきたかをつぶさに観察しているので、それぞれの部門に対する期待はわかっているつもりです

この、最後のポイントがとても大事でした。つまり、彼女は、ニーズをわかっているだろうという判断になったのです。
アシスタントを長いことしていて、完璧にそれまで仕事をしてきたとしても、他の仕事のニーズがわかっているとは限りませんが、彼女の場合は、ボスの目を通した部門のニーズをわかっているということだったんですよね。
いくらアシスタントとして完璧でも、それが、他の部門の仕事を完璧にこなすということにはなりませんからね。

あと、一流大学を出ているということで、頭はいいだろうということはわかりますし、独学でビジネスレベルのフランス語を身につけたということで、向学心は十分でポテンシャルの高さが証明されたようなものでしたし、言葉使い、仕草、印象、笑顔、そういったことすべてから、この人材はアシスタントにしておくにはもったいないという判断になったのです。

あと、私が最終面接をしたのですが、外資アシスタントによくある、お高く留まっている印象を全く受けなかったというのが、私がGoサインを出した決め手でした。もし彼女が少しでも上から目線を感じさせたら、アシスタントとしての採用はしたかもしれませんが、今のポジションでの採用は１００％なかったと断言できます。

彼女のケースはレアケースであることは間違いないでしょう。
ですが、彼女の真摯さ、謙虚さ、熱意、受け手にいい印象を与える人柄はあたりまえのこととして、なにより、アシスタント以外の職務に対応できるキャパシティーを感じさせたことが決め手でした。

キャリアの不足を補って余りある何かを持っているということが、兎にも角にも必要なのだということです。

決して、楽な転職活動ではないと思いますが、不可能というわけでもありません。
がんばってください。