国家公務員の俸給表について教えてください。

Question

国家公務員の俸給表について教えてください。国家公務員の俸給表の中で、職種によってちがいますが、号俸が百号俸まであるものがあります。どういったことでしょうか？
号俸の見方（計算方法？）を教えてください。また、級との兼ね合いもわかれば教えてください。

Answer 1

>号俸の見方を教えてください。
職務の級と号俸の数字が交わるところが俸給月額になります。
一般職の職員の給与に関する法律第６条別表第１、行政職俸給表、イ 行政職俸給表（一）で例示すると、
例えば、行政職俸給表（一）１級、５号俸なら140,100円です。

>計算方法
まず、採用になったときに、何の俸給表の適用になって、何級、何号俸になるかを人事が算定します。
これを初任給算定といいます。
算定の際の根拠規則は、人事院規則９－８になります。
この規定により、例えば質問者様が、ある年の１月１日付で、行政職俸給表（一）１級 ５号俸で採用されたとします（辞令書に明記されます）。

このあと、１年働いた段階で定期昇給があります。
定期昇給は毎年１月１日と決まっています。
このとき、勤務した９か月について上司が査定して、
「とってもよく頑張った」
「よく頑張った」
「まあ普通」
「もうちょっと頑張ってもらわんとな」
「もっとマジメにやらんかい！」
の５段階で人事評価を行います。

この５段階の評価が、定期昇給で昇給する上がり幅となって跳ね返ります。
具体的には「まあ普通」の評価をもらうと、４号俸昇給となります。

今、例示で１級５号俸で採用されたと仮定してますので、１月１日には４号俸昇給で、１級９号俸の給与（144,500円）になります。

昇給時の上がり幅は、８号俸アップ、６号俸アップ、４号俸アップ（普通に勤務していれば４号俸昇給する）、２号俸アップ、昇給なしの５段階です。

これを毎年重ねていくと、１級であれば最高号俸が９３号俸なので、（９３号俸－５号俸（採用時の号俸））÷４（普通に勤務したときの上がり幅）＝２２、つまり採用から２２回目の昇給で最高号俸にたどり着くことになります。
これ以上の号俸は設定されていませんので、どんなに仕事を頑張っても昇給はありません。
この考え方でいくと、もし１８歳で採用になったら、１８＋２２＝４０歳で昇給がストップするということになります。

>号俸が百号俸まであるものがあります。どういったことでしょうか？
号俸が100号俸以上まで定めてあるものはそういう理由があります。

しかし一方で、昇格というものもあります。
昇格とは、１級の者が上位の級に格付けされることです。
これは同じく人事院規則９－８に昇格に要する年数が書かれています。
もちろん人物評価をした上での昇格ですから、全ての人が規則通りの年数で昇格するわけではありません。

昇格したとき、１つ上位の級で何号俸に格付けされるかも人事院規則９－８ ２３条で定められています。
例えば採用後９年で昇格したとしましょう。
このとき、普通に勤務していれば１年で４号俸の昇給×９年＝採用時から３６号俸アップした号俸、つまり４１号俸をもらっていると考えられます。
これを規則にあてはめれば、行（一）１ ４１号俸から昇格したときは 行（一）２ ９号俸に格付されることがわかります。

ここでポイントなのは、行（一）１から行（一）２に昇格したとき、１号俸に格付けされるわけではないということです。
俸給表をみてもらえれば分かりますが、もし２級１号俸に格付けされたら俸給月額が減ってしまいます。
（そんなひどい仕打ちってないですよね）

ということで、３級への昇格がなく、２級で定年するとしたら、２級の最高号俸は１２５号俸なので、
（１２５号俸－９号俸（２級昇格時の格付け号俸））÷４（普通に勤務したときに昇給する号俸）＝２９で、
昇格後２９年で定期昇給がなくなるということになります。

１８歳で採用されたと仮定すれば、１８＋９（２級に昇格するのに要した年数）＋２９＝５５
つまり５５歳で昇給ストップすることになります。

級によって何号俸まであるかは、上位の級に昇格したときに飛びつく号俸の数値や、上位級への昇格のし易さによって決められていると思われます。

>級との兼ね合いもわかれば教えてください。
意味しているところが分からないので答えようがないです。

長文失礼しました。