現役の弁護士です。 弁護士バッジは、国選弁護人かそうでないかによって違いはありません。私もそうですが、弁護士の大部分は、一般民事や私選の刑事弁護などもしながら、国選弁護もプロボノとしておこなっているので(つまり、「国選専門」という弁護士は数えるくらいしかいない。)、バッジを分ける意味はありません。 ドラマをごらんになり、シルバーだと思われたのだとすれば、そのドラマはなかなか作り込んでいると思います。というのは、弁護士になってはじめに渡されるバッジは、純銀の本体に純金のメッキをあしらったものなのです。したがって、バッジが金ピカなうちは新米、メッキがはげていぶし銀になったら一人前とされているのです。そのために、新人弁護士は、バッジを小銭入れに入れるとか、地下鉄のいすでこするといった涙ぐましい努力をするほどです(私の先輩には、「グラインダーで削った」という先生すらいました。)。 なお、弁護士バッジにはもう1種類あり、それは金製です(24金だったか、18金だったかは興味がないので忘れました。申し訳ございません。)。これは、弁護士であれば誰でも、所属弁護士会を通して日本弁護士連合会に申請をすることで入手できます。費用は10万円弱です。先ほど述べたとおり、「いぶし銀が一人前」なもので、あえて金製のバッジをつける先生はあまりいないように見受けられます。 なお、紛失などのさいの再交付手数料は、銀製(金メッキ)が約1万5000円、金製の場合先ほどの10万円弱です。ただ、通常「日本辯護士連合會員章」「造幣局製」「銀製」の文字のほか、自分の弁護士登録番号が刻印されているのですが、再交付になると、「再」の文字も刻印されると聞いています。何度も紛失して「再再」とか「再再再」という恥ずかしい事態になった先生もいるそうです(ちなみに、弁護士バッジの紛失に関しては、官報に「弁護士徽章紛失公告」というものが載ります。)。 というわけで、国選弁護人であっても、そうでなくても、弁護士である以上バッジは共通のものですが、ただ、本人が希望すれば通常の純銀製金メッキとはちがう、金製のバッジの交付を受けられるということです。 ご参考まで。 (写真は私の弁護士バッジです。国選のときも、そうでないときも、一貫してこれをつけています。
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