解決済み
元採用担当のおぢさんです。活字で手短に書きますので、厳しい感じがしたらご容赦くださいね。 社保ありのフルタイムパート(以下パート)と正社員のどちらが良いかは年齢・年代ではなく、その人の生き方での優先順位でしょうね。大雑把な違いを書いていきます。ただし、会社によっては全く違う条件待遇というところもありますから、あくまでも一般的・平均的な会社の話としてお読みください。 まず、パートは時給で働きます。正社員と比べると手当として付くものが少ないです。交通費(通勤手当)すら付かない会社は多いでしょうか。そして、パートには定期昇給や昇進がまずありません。上がるとしても後述の契約更新時に、最低賃金の引き上げに伴って僅かに上がるくらいですかね。ですので、働き始めは気にならないくらいの差であっても、数年後にはより大きな差がついたりします。 そして、かなり痛いのは、パートには賞与(ボーナス)がありません。会社によっては、正社員に年間で基本給5-6ヶ月分の賞与が支給されるところもありますから、それだけで年収に大きな差が開きます。(ただし、正社員として入社しても当面の間は満額もらえません。満額は入社の翌年度からですね。そして、基本給式以外にも業績連動など様々な賞与の計算方法があります) つぎに、福利厚生に差がある会社のほうが多いです。例えば、食堂やスポーツ施設などを正社員しか使えないとかもありますし、何より大きいのは退職金の有無でしょうか。数年で辞めるのならさほどではないでしょうが、10年以上勤めれば結構な額になりますから、退職金が有るのと無いのではかなり違いますね。 また、パートは半年とか1年契約ですから、いつ契約更新してもらえなくなる(=雇い止め)かわかりません。自分の収入で家計を支えている人であれば、毎回契約更新時期にはヒヤヒヤすることになります。 もちろん、責任の大きさ・転勤の有無・残業の多寡・休日出勤・望まぬ昇進など、人によっては正社員にもデメリットともなりえる特徴はいくつもあります。ただ、法律的には非正規雇用であるパートよりも正社員が遥かに守られていると言えます。
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