「高校受験や大学受験の必須科目に美術や音楽や家庭科がない」 実技は採点が難しいので、客観的な採点が必要な場合には特に困難です。「ない」というより「できない」というべきでしょう。 「世の中の多くの仕事においてはそれらのスキルが必須ではない」 音楽が直接必要となる仕事は少ないと思いますが、音楽を学ぶことによって身に付く感覚が必要な仕事は多いと思います。特にマネージメントや経営には重要といわれています。 『音楽に関する長期間にわたるトレーニングが脳に何らかの変化を及ぼし、その変化が知的生産にポジティブな影響を与えることは、さまざまな研究から明らかになっています。』 (知的戦闘力を高める独学の技法、山口周 著、ダイヤモンド社、p.275)
入学試験で問われるのは、入学してからの学びに必要な基礎基盤がどれだけ身についているか、です。 一般的な高校や大学での学びに、美術や音楽や家庭科の基礎基盤は必須ではありません。 また、文科省カリキュラムで扱う美術や音楽や家庭科の内容は、文化教養や一般常識であって、基礎基盤となるスキルをしっかり身につけるものではありません。 それらの基礎スキルが必須なジャンルの学校では、入試に実技試験があります。レベルが高い大学ほど、学力より実技力が重視されます。志望する人は、学校外でゼロから基礎修練をして受験します。
あまりに汎用性がないからでしょう。 例えば、法学部では英語、国語、社会の3科目が課せられることが多いです。場合によってはここに数学も加わります。法学は論理という点で数学の論理的知識が役に立ち、論文や判例を読むという点で国語が役に立ち、海外の文献を読んだり国際法を学ぶ点で英語が役に立ち、法の歴史や社会的意義を学ぶ点で社会科目が役に立ちます。 一方で、美術音楽などの芸術科目や家庭科はそのような汎用性がありません。 また、美術や音楽、家庭科をテストに出すとして、どのように出すのでしょうか?もし、絵の技術や楽器の技術を試すのであれば、それを公平な採点基準で判定しなければなりません。しかし、芸術科目は主観が入り込む余地が大きく、数値化に適さないのです。
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