「退職者」の定義なんかどうでも良いけど、それは銀行の「釣り」だよ。 普段給与振込に使っている銀行口座に退職金が振り込まれた「退職者」が対象と言うよりカモ。辞めた時給パートタイマーなんか相手にしないよ。 電話かなんかで「ご退職おめでとうございます。何十年もご苦労様でした。つきましては当行からのお祝いも含めて是非『ご退職者様向け優遇定期預金』のご案内を」でのこのこ出かけていくと、奥の応接室に通されて茶托付きの玉露茶が出てくる。 何となく良い気分になっていると「支店長代理」の名刺を持ったヘラヘラするおっさんがやって来て型通りの祝いの言葉を述べた後「ご退職者様向け」を勧誘する。 ・通常金利0.1%の定期預金だが「ご退職者様向け」は年利2% ・ただし2%は最初の3ヶ月間だけでそれ以降は通常と同じ0.1% ・最低預け残高は500万円 ・そして預け残高と同額の投資信託を当行で購入すること 千万円単位の預金残高を生まれて初めて見て、「金持ちだと銀行の扱いは違うな」と舞い上がっているあなたは「金利2%」と「銀行が妙なものを持ってくるはずがない」で退職金から10,000万円定期預金口座開設と投資信託購入にその場で同意する。 「では窓口で手続きを」で「金持ち優遇」は終わり、窓口で投資信託商品の説明を受ける。投資は元本保証がなくリスク商品であり購入時に5%の販売手数料がかかることなどを説明されるが、投資などしたことがなく見栄っ張りのあなたは「こんなことも知らないと思われたら恥ずかしい」と訳の分からないまま聞き流し「あ、それで良いですよ。お任せします」で契約完了。 お持ち帰りは ・元金500万円利率最初の3ヶ月間2%、残りの期間0.1%の1年定期預金証書 ・4,761,905円分の投資信託買付報告書 何が起きたか? ・銀行はその場で投信販売手数料5%の24万円近くの儲け(出どころはもちろんあなたの退職金) ・あなたは1年後に定期預金の元金500万円に加えて2.5万円(2%の3ヶ月分)+3,750円(0.1%の9ヶ月分)合計28,750円の利息受取り どうです?見事なものでしょう?1年後の3万円足らずの定期預金利息を餌に24万円近い手数料をその場で得る銀行。 銀行は何も違法なことはしていない。リスクを含めて全て正確に説明した。同意したのはあなた。 数日後あなたは元同僚に「いやあ、俺も投資デビューしたよ」と自慢するか、少々の自慢を込めて知恵袋で経緯について「質問」する。そこであなたは銀行に20万円以上の金をあっという間に巻き上げられたことを知る。 慌てて銀行に行くと「お客様ご納得の上の契約で、既に投資信託の売買は成立していますので取消はできません」とにべもない。 「全口ご売却で解約はできますが、ご購入時より基準価格が3%下がっていて、また売却手数料が2%かかりますがよろしいてすか?」「もし定期預金も中途ご解約となるとそちらも手数料を申し受けますが」 お分かり? これが「ご退職様向け」のからくりだよ。 銀行が探しているのは、正社員だとか一定年齢者とかはどうでもよくて、退職金が振り込まれて(ごく)一時的に小金持ちの気分に浸っているカモなんだよ。
なるほど:3
だいたいは正社員で長年勤めて、定年退職して退職金をがっぽりもらった人がターゲットです。○千万単位の。 残念ながら、定年退職してがっぽり退職金をもらえるパートってあまりないかと思います。
なるほど:1
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