ある有名な公務員の面接対策本に「県庁等は、最終合格後にも面接があるが、これは意向調査のようなものであり、余程のことを受験者がしない限り採用される。そして市町村は最終合格=内定である」と書かれていましたが、これは全くの嘘です。 公務員試験の場合最終合格=採用決定では無いですから、信用しない方が良いでしょう。従って、第3志望の自治体の2次面接も、真剣に合格するつもりで受験しましょう。辞退するのは、最終合格した自治体から採用内定通知が来てからの方が良いでしょう。 ある受験者に実際あった話 ある年の12月6日:「あなたは平成〇〇年□□市職員採用試験に最終合格したので通知します。採用予定は平成〇〇年4月1日です。就職に必要な書類等詳細は後日通知します」という通知を貰って泣いて喜ぶ。既卒3回目の挑戦でアルバイトで生計を立てながらだったので、本当に嬉しかった。 翌年1月:就職に必要であるからと、以下の書類の提出を指示される ①市役所指定の履歴書に必要事項記入 ②健康診断を受診して診断書を提出(1万5000円自腹) ③最終学校の卒業証明書の提出 →不備なく揃えて期限内にきちんと提出 2月:気は早いが4月からの仕事に備えてと思い、少ないアルバイト代から捻出してスーツや靴、ネクタイ・Yシャツ等を購入。 アルバイトの無い日は、就職予定の市の図書館に行って、市のことを改めて勉強。 4月からの新生活に向けて夢と希望を膨らませていた。この頃までは本当に幸せだった。 3月上旬:1月の書類提出の指示の際、3月上旬に事前研修があり、日程が決まり次第通知するということも併せて案内されていた。 しかし、3月1日になっても通知が来ないので、郵便事故でもあったのかと思って市役所に問い合わせた所「4月採用の方には既に通知を出しているが、あなたは4月の採用決定者ではない。あくまで採用候補者であり、最終合格通知を出した12月6日までに欠員等があれば採用の連絡をする」と言われ、愕然とする。 通知には採用予定は4月1日となっていたのに・・。しかし、人事が言うには、それはあくまで「採用予定」であり「採用決定」では無いということだそうだ。 4月~12月:「地方公務員には採用漏れは無い」という受験本等の言葉を信じて、アルバイトをしながら連絡を待ち続けたが、一向に来ない。 7月以降何度か採用は無いのかと問い合わせるも「何度問い合わせていただいてもお答えはできない。採用が決まったら連絡しますから」と言われてしまう。 その年、最終合格した市役所は採用試験が無く再受験すらできず、年齢的にも翌年は受験資格は無いのでどうにもできず、不安で夜も眠れない状態で、ただただ連絡を待ったが、ついに来なかった・・・。 そしていよいよ12月を迎えてしまう。最後に問い合わせたのは11月30日(採用候補者名簿の期限が切れる1週間前)。私「後1週間で期限が切れてしまいますけど、このまま採用は無いのでしょうか」市役所「はい、そうですね。まあ残念ですが・・・(謝罪どころか慰めの言葉すらなかった)」 →そして12月6日を迎えることになった。 その後:喜びが大きかった分、落胆も相当なもので、精神的に病んでしまい病院通いする羽目に。回復後、就職活動をするも卒業後アルバイト経験しかない人物を採用してくれる民間は無く、結局現在もアルバイト生活のまま。正直最近は就職活動する気力も無くなっている。 今は市役所を受験し続けたことを本当に後悔している。新卒の時、民間企業に内定を貰っていたが、どうしてもその市役所で働きたいという思いを断ち切れず、民間を断って受験していたのだが、今となっては民間企業に就職しておけば良かったと自分を責める日々。内定を貰っていた民間企業は業績好調で、この夏ボーナスも3カ月分でたそうな(その企業に勤める知り合いの話)。こんな状況が後悔に拍車を掛けてます。 こんな経験をする者も実際いますので、きちんと採用決定通知が来てから辞退しましょうね。こんな状況嫌でしょう?当然ですが採用漏れになっても市役所からは何もフォローはありません。市役所にとっては採用漏れになった時点でそれで終わりで、採用漏れになった受験者のその後の状況など知ったこっちゃないのです。 この「ある受験者」のような人が少しでも減ってくれることを願って書きました。 以上、長文失礼しました。御参考になれば幸いです。
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