解決済み
250枚 医者という職業について教えてください。自身の入院体験から漠然と循環器科の医者になりたいと思っていました。しかし祖母がガンになり、ガンを治したいと思うようになりました。そこで、ガン治療に従事するためにはどうすればいいのか教えてください。さまざまなアプローチの仕方があると思いますが、具体的には、 何科を専門とするべきか、現在ではどのような治療法があるのか、現在ガン治療はどこまで発展したのか等が知りたいです。
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癌の治療は様々な診療科が関わってきます。 癌でも、一番多い消化器癌、乳癌は外科ですし、肺癌は呼吸器外科、甲状腺癌などは外科だったり頭頸部外科、耳鼻咽喉科だったりします。子宮癌、卵巣癌はもちろん婦人科ですし、膀胱癌や腎癌、前立腺癌は泌尿器科が主体になります。 また、血液の癌といわれる白血病やリンパ腫は血液内科が治療します。 さらに、大学によっては化学療法や免疫療法は、どこの科の領域の癌でも腫瘍内科や化学療法科だったりします。どこの部分の癌でも、放射線治療は放射線科の領域になります。 癌治療は、基本的に手術、化学療法、放射線療法が3本柱です。免疫療法や温熱療法などもあるにはありますが、主体ではなく、調味料的存在です。 私が医者になって30年近く、手術は腹腔鏡やロボット手術が出来るようになり、化学療法では分子標的療法や免疫チェックポイント阻害薬が出てきて、放射線療法もガンマナイフやトモセラピーなど高度に線量調整が出来る機械が出てきていて非常に進歩していますが、治療成績自体はめちゃくちゃ上がっているかと聞かれると、そうでもないです。 この30年で一番進歩したのは、無駄な治療をしなくなってきたこと、副作用が減っていることです。昔はどれだけ大きな手術で進行癌を治療するかが外科医の自慢、名医の象徴だったりしました。20年ほど前までは、成功しても半年から1年寿命が延びるだけの進行胃癌の左上腹部内臓全摘術、腹膜播種転移に対する腹膜亜全摘術などをしては学会で自慢していたのです。それが、今はできるだけ小さな手術で、取り切れないものは取らない方向に行っています。 化学療法も遺伝子検査などで抗がん剤が選べるようになり、副作用の出現も減って副作用で死ぬなんてことがかなり減りました。放射線治療による放射線腸炎や放射線肺炎も減っています。 基本的に、癌治療の中心は外科であることは変わっていません。日本癌治療学会の代議員をみても、内科36人、外科116人、婦人科24人、放射線科13人、泌尿器科35人、整形外科3人、口腔外科5人、耳鼻咽喉科5人などとなっていて、外科が断トツに多いです。
若干記憶が曖昧ですが、横から失礼します。 日本癌治療学会は、もともと外科系医師が中心である学会です。腫瘍学に関する学会には、臨床腫瘍学会があり、そちらは外科系中心という訳ではなかったはずです。 日本癌治療学会には、がん治療認定医、臨床腫瘍学会には、がん薬物療法専門医という、認定制度があります。 がんに関わる医療がやりたければ、手術がやりたいのか、化学療法がやりたいのか、そのいずれもやりたいのか、放射線療法がやりたいのか、診断のスペシャリストになりたいのか、それとも、基礎医学の研究をやりたいのか、というのが一つの観点です。 別の観点として、どの臓器の診療がやりたいのか、それとも、臓器横断的な治療がやりたいのか、というものがあります。 循環器系では、悪性腫瘍は少ないので、他の診療科を目指すべきです。
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