解決済み
仕事ができる人は抽象化能力が高いといいますが、つまり仕事ができるようになるには難解な哲学書をスラスラと読めるようになれば良いということですか?
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むしろ逆に考えて、現代の社会は抽象化できる能力がないと、できない仕事が非常に多いという方がわかりやすいといえるでしょう。 単純に農業でも、単なる畑仕事だけなら抽象的思想はさほど必要ないかもしれませんが、より広範囲の、高等高次元の農業の話は、農政問題や、販売戦略という話になります。 ただ家庭菜園で自分で食べる野菜を栽培するだけならただともかく、生業として、専業として農業をするには、農業委員会や、農地、農業協同組合、農林水産省、減反政策、市場価値、関税、TPPといった概念を理解しなければなりません。 農薬にしても勝手に使うことはできません。害獣でも狩猟法に則って駆除しないといけません。 農地は住宅地とは課税の基準も違いますし、売買には農業委員会の許可が必要です。保険に入っていれば不作でも金がもらえます。 種にしても、市場で流通させるにはF1と呼ばれる一代交配種でないと難しいといいます。 もちろん土壌の性質なども、今は化学的知識がないと理解ができず、それができないとる化学肥料も使えません。 こういったF1とか、一代交配種とか、TPPとか、市場付加価値とか、抽象概念が理解できないと、今の日本では農業をすることすら難しいのです。 あるいは漁業でも、漁業権とか、経済水域とか、領海とか、ワシントン条約とか、国際捕鯨委員会とかいうことを知らないとできません。 そういうのを無視すると、密漁者として海上保安庁に拿捕されたり、ロシアの国境警備隊に銃撃されたりするのです。 また福島の原発から汚染水が漏れ出せば、釣った魚も市場で売ることはできません。 狩猟でも福島で獲った鹿は市場で売ることはできないのです。 もちろん狩猟法で禁止されている動物は捕獲できませんし、時期も猟区も決まっています。狩猟法を守らない狩猟者は密猟者として逮捕されます。 またこういった農業漁業、狩猟などの法律の話も、より高等高次元の立法の話はより抽象概念的な話となります。 国際的な捕鯨の禁止の話なども、かなり抽象的な話といえますし、食糧自給率などの話もそうです。 イルカ漁に反対する白人の論理は、イルカは人間に近いから、という理由を根拠にしていますが、これに反論するにはやはり抽象概念的に反論するほかありません。 ただ黙っていれば、勝手に変なドキュメント映画を撮影されて、アカデミー賞などを受賞されて、それに感化された日本人からも猛烈に非難中傷されたりする場合もあるのです。 あるいは毛皮は残酷などと非難する動物愛護団体などもいます。狩猟というものも、こういう観念概念の影響と無縁ではありません。 こういうことを、抽象的に理解できない人は、ただ黙って一方的に叩かれて、何もかも辞めるか、いずれ法律を破った犯罪者として逮捕される他ないのです。
行動経済学にヒューリスティックスという概念があります。いつも正解するとは限らないがおおむね正解する、という直感的な思考方法で、例えば、服装からその人の性格や職業を判断するなどです。 それが世間でいう抽象化能力ということでしょう。
ここでいう抽象化とは、一見つながりのない事象に共通して存在する法則性を見つける能力どと思います。 これは、哲学書を読めば身につくというものではないでしょう。 むしろ、事象に向き合う姿勢だと思います。 「なぜ、こうなっているのか?」 と3度問うことをお勧めします。 その際、哲学≒論理(学)の素養が必要になります。 哲学書は、この論理が錯綜しているように読めます。 それを読み解く力。 それが必要ということです。
哲学書をスラスラ読めるようになると「仕事とかもうどうでもいいや」ってなります。
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