大学講師というのは、広い意味では大学で講義する人と言うことなので、助教・准教授・教授(専任講師は現在は職階としてはすべての大学にある職位ではない)という専任教員と、語学教師などの講師(専任は多くはない)、講義や研究をするのみである特任教員など、とコマごとの講義をパートタイムで請け負う形で雇用される非常勤講師(兼任講師)があります。 現状では、「講師」というと狭い意味では、「非常勤講師」を指します。これは、専門的知識を持っていれば、なれます(公募もあるし、一本釣りで頼まれることもあります)。弁護士などの士業、博物館学芸員など、高校教員などは、その関係の講義の非常勤講師を頼まれる人は多いでしょう。ですから、大学で講義をしたい、という意味合いでのご質問なら、専門知識を磨き、それを生かした職業についていればなれる可能性はありますよ、ということになります。 専任教員(ごく一般的な意味での大学教員ですね)になりたいと言うことであれば、博士号を取得すること、専門分野での学術業績を重ねることです。その上で、大学の公募に応募すればなれる可能性はあります。だいたいは、博士後、PD、任期付き研究員、任期付き助教をいつかの大学・研究機関でキャリアを重ね、学術雑誌に論文を多数出したり人文系では著作を書いて業績を積み、准教授に公募や一本釣りで採用され、10年くらい勤めてか他大に公募で転出して教授、というのが多いかと思います。
分野や大学によって大きな違いがあるのですが、日本人が日本の有名な大学の社会科学系統の教授になるのは、今後は大体こんな道のりになるのではないかと予想します。 まず有名な大学の大学院で博士号をとる。これと前後しても構わないが、どこかの財団から資金を得て(あるいはお金持ちだったら自費で)、アメリカかヨーロッパの二流以上の大学に留学する。できれば学位をとって帰って来る。もちろん分野によってはアジアの大学などもよし。 担当教授のつて、あるいは公募で、ポスドクのポジションを得る。これはたいてい数年の任期付きのポジションで、そこにいる間に死ぬ気で研究を進めて、できれば有名な学術誌に論文を載せる。この前にどこかの大学の助教か専任講師に採用される可能性もある。 助教というのは一番下のレベルの先生のことで、多くの場合には任期付きのポジション。学内の業務などの、学問業績と無関係の仕事が回ってくることも多いが、とにかくフルタイムの仕事があったら飛びつきましょう。 その後実績を積んで、幸運に恵まれたら、どこかの専任講師、あるいは業績によっては最初から准教授として別の大学に採用されます。 准教授としてある一定年数(学内規定によるが、たいてい5年くらい)問題を起こさずに働いたら、簡単な手続きで教授になる。
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