「請負(うけおい)」というのは契約の形態のひとつです。 通常、誰かに何かの労働を行わせようとしたら、その人そのものに給与を支払って求める仕事をさせるというのが普通です。これを「雇用」といいます。雇用にも直接雇用する正社員やアルバイトがあれば、派遣会社に依頼してもらうような間接雇用という形態があります。雇用の場合は、雇用契約の段階でどういった労働内容になるかはあらかじめ限定して示す(雇用契約書といいます)必要がありますが、詳細なところまでは示されることはないし示す義務はありません。原則その労働者そのものを雇っているので業務命令は直接その労働者に対して雇用主が適宜行うことになり、内容も両者の合意で決めるなり変更することが可能です。 では「請負」ですけれども、これはあらかじめ特定の労働内容と求める成果について契約する、公園の芝を刈る、荷物を〇個○○まで運ぶなどなど、労働内容を明確に区切ってその内容を依頼する形で行う契約が「請負」になります。仮に「○月○日から〇月○日まで、会社の税務関連書類の整理と確定申告を行う」などという業務を依頼されればこれも請負ということになります。契約は内容そのものなので、それ以外は原則として行う必要はないし契約外に当たります。請け負った側は個人で請け負ったのであればその業務をその期間遂行して成果を上げたうえで報酬を得ますし、会社がその業務を請け負った場合はその業務を遂行しうる人員を依頼先に派遣することになります。派遣元ではその人員は単なる正社員です(雇用されているひと)。派遣先では請負業務を為す人であって雇用されているわけではなく、命令をすることもできません。 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudouseisaku/chushoukigyou/koyoukeitai.html 個人の行為として考えた時、請負は個人事業主扱いされ通常の労働者とはみなされないので労働者を守る諸規定から外されることになります。労働基準法の範疇から外れるため社会問題となっています。一方で雇用に縛られること無く経営者と対等な関係で契約を結ぶという側面があるため、個人の能力が高く遂行能力があるものにとっては自己の能力を最大限発揮することが可能な方法でもあります(がたいてい現実は前者であり、労働者にとって不利になっています)建設業やタクシー業界などが典型ですが、社員と請負が混在しているところも多くあります。 http://www.syuppan.net/kyoto/s1-bu-46.htm
例えば… ある会社が、データ入力の仕事を、 誰かにやってもらいたがっているとします。 そういう場合、バイトを雇うか、請負に任せるか、 選択肢が二つあります。 バイトを雇う場合、 払うのは時給や日給です。 会社は、バイトにきちんと休憩時間を取らせなきゃいけないし、 パソコンなど必要な機材も用意しないといけないし、 入力に予想外の時間が掛かったら、 追加の時給や日給を払わないといけません。 請負に任せた場合。 「仕事を○円で発注し、○日までに終わらせる」 という契約を交わすだけです。 仕事を請け負った側が、どういう風に仕事をするかは、 会社側は関知しません。 請負って、問題が多いシステムです。 仕事を発注する側はたいてい力が強いので、 請け負った側に対し、しばしば無理な要求をします。 そういう契約をしてしまえば、請け負った側は文句が言えません。 納期に間に合わせるため、安い金額で休憩も取らず徹夜で働く …なんてことがしばしば起こります。 同じ入力の仕事でも、 バイトなら労働基準法によって保護されますが、 請負は法律によって保護されません。 ブラック系の会社が、仕事を安くやらせるために、 バイトを雇うのではなく請負という形をとるのです。
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