組合のない会社、組合の立ち上げ 組合のない会社で働いている方、もしくは働いていた方で、自分が先頭に立って組合を立ち…

Question

組合のない会社、組合の立ち上げ

組合のない会社で働いている方、もしくは働いていた方で、自分が先頭に立って組合を立ち上げたという経験のある方にお聞きします。

どのように立ち上げまでの準備をされましたでしょうか。
また、賛同者がもとから集まりそうな中での準備だったのかや、苦労した点なども、
教えて頂きたいです。

合同組合への参加も検討していますので、そちらについての経験や注意点などももしあれば教えて頂きたいです。

Answer 1

合同組合というのが社外の地域労働組合（ユニオン）を指すならそれが一番簡単に社内に組合を立て上げやすいです。
まずユニオンに加盟してその組合員になるだけで社内にある組合と同等に会社に対して団体交渉を申し入れることができるようになります。
同じ思いの方が複数人いるならそのユニオンの支部として社内に組合を立ち上げればいいです。
ただこの場合でも組合を特に忌み嫌っている会社の場合は組合の設立を妨害します。それ自体が不当労働行為にあたるのですがその後、組合と付き合っていかなければいけないことを考えると違法でも潰しにかかる会社は多いです。
なのでちゃんと形が整い、会社に設立の通知を出すまで絶対に会社にばれないようにする必要があります。
またバレた場合に結束力の弱い組合員から会社が懐柔に走ります。
簡単にいうと気の弱い組合員に「組合に入っていると会社での将来はないよ〜」的なことを吹き込みます。
それで組合員を辞めるものも出ます。設立当初の組合員が少ない状態ではこれが致命的になる場合があります。
ちなみに自分の場合もこちらから勧誘したわけではない男性が自分から組合に入ると言って加入して途中で脱退したものがいます。
証拠は有りませんがおそらく会社側から懐柔されたと思われます。
実際に加入している時から連絡をしても返事をくれなくなりちゃんと脱退の手続きもしないまま組合費未納のまま強制脱退になっています。
その彼が非正規雇用だったのがその後、正社員採用になっているということを考えれば想像できます。社内で顔を合わしてもすごくバツの悪い顔をしていましたからね。
ただわかると思いますがそういう形で正社員になったとしても会社側から信用されると思いますか？絶えず組合と接触するのではないかと会社からは監視対象です。
会社が傾けば一番最初に切られる正社員はそういう労働者です。
その時に組合に相談しようにも相談できると思いますか？ということです。
他のユニオンに相談しようにもユニオンは横のつながりが強いですからね。
逆に完全に独立系のユニオンは弱くいつの間にか消滅していることもあります。
自分の場合は以前からユニオンに加盟していました。
労基法などにも明るく、実際に有名どころの法的現場にも直接関与していた立場でしたがユニオンに加盟していることを会社に通知する義務はありません。
なので特に問題はなかったので通知はしませんでした。
無能な役職手前の管理職が保身のために自分に相当無茶なことを提案してきました。
労基法などに明るいわけですから会社側が私を責めるような部分は全くなかったのですが事実上の20％以上の賃金カットを言い渡してきました。
それを飲まなければ契約更新しないと脅してきました。
当の本人は自分がユニオンに加盟しておりそういう部分に明るいとは理解しておらず絶対にその条件を飲むと思っていたようです。
それを言った交渉の場で目の前にボイスレコーダーを出して「もう一度言っていただけますか？」というと全く口をきかなくなりこちらの質問に首を横に振るか縦に振るかのどちらかの行動しかしなくなりました。顔は相当こわばっていました。
ただこの時点ではまだ自分がユニオンに加盟していることは告げていません。
そこで「それでは本格的に自分と争うつもりですね」と聞くと首を縦に振るので「〜〜総務部長は今、首を縦に振りました」と自分の声でボイスレコーダーに入れて交渉決裂ということで部屋を後にしました。
その後仕事が落ち着いていた時だったので午後から半休をとりその足でユニオン事務所に行き速達、書留で社長宛にユニオンに加盟している通知と団体交渉の申し入れを送りました。
半休を取った段階からその総務部長は必死で自分の部署に内線電話を掛けていたそうですが後の祭りです。
翌朝出社すると一番に内線電話がかかってきて震えた声で「もう一度話そう」といってきましたが他の社員にも聞こえる状態で「その条件を飲まなければ契約の更新をしないと言われたのはあなたですよね？本格的に争うつもりですか？と聞いた時にそうだと言われたのはあなたですよね？男に二言があるのですか？」と言っても「なんとか話し合おう」というので話し合いに出向きました。
その場でユニオンに加盟していることとそのユニオンから社長宛に団体交渉の申し入れを送ったことを告げると真っ青になって「それどうにかならないか...」と泣きついてきましたが「手遅れですよ。今日中に社長宛に届きますから。今後は団体交渉で話しましょう」と言って席を立ちました。
結果は20％もの賃金の切り下げはもちろん会社は撤回し、さらに昇給までちゃんと勝ち取りました。
その総務部長はその件が原因で役員の道は閉ざされました。定年までと定年後の嘱託までかなり悲惨でした。
これが社内にそのユニオンの支部として組合を立ち上げたきっかけです。
ちなみに一部上場の企業です。名前を聞けば誰でも知っている会社です。

Answer 2

先の回答者さんにあるように、労組を独自に結成するのかユニオンの一部として結成するのかにかかわらず、自分達のために自分達で行動しなければなりません。労組を結成すれば、その労組にお任せで会社と交渉し自分達に利益をもたらしてくれるのではないのです。この点を勘違いされている人が多いため、あまりに労組に依存しすぎて不満を持つ結果となることがよくあります。

会社と交渉するにも当然自分も参加しなければなりませんし、自分のために交渉してくれる仲間がいるということは、他人の交渉にも参加しなければなりません。当然です。どうかすると自分のための交渉も参加せずに労組がしてくれると思っている人がいて大きな勘違いです。また何をするにもお金がかかります。必要な金額は様々ですが、多数の人や物が動けば動くほど大きな金額は必要なのは当然です。これも承知しておかねばなりません。このため日頃から少しずつ闘争資金を貯めておくのです。