労働監督署から支払い命令を出させたいのですが、社員が全員証拠を提出しないとだめですか？

Question

労働監督署から支払い命令を出させたいのですが、社員が全員証拠を提出しないとだめですか？現在勤めている会社が労働監督署に査察に入られました。労働時間などを（サービス残業をふくむ）無視して社員には仕事をさせ、アルバイトも割り増し時間に当たっていても無視(意図的?)していました。
先月から本社調査に入られたそうで、全社員に時間内のシフトを組むように命令が出ています。
しかし、そのときの状態ではできないのは明白。結局その月の労働時間はタイムカードで300時間越えていたとしても給与名最上は177時間と基準以内に勝手に訂正されていました。（今までもこのやり方だったのです)明細票ではどれだけ働いても0時間にされたこともあります。このような会社に対して怒りを覚える社員はたくさんいるのですが、やはり誰も言い出せませんでした。
内部告発で査察に入られたのなら、これを機会に過去の分も払ってもらえれば、みんな助かると思うのですが支払い命令が出るようにするにはどれだけの資料と訴える人数が必要なのでしょうか？
とりあえず自分だけでもと思って、来週にでも労働監督署に相談に行こうと思っています。

Answer 1

監督署に庇護を求めた人にしか働きかけませんし、庇護を求められても動けるケースは限られているのです。

会社に対し、不満、不正を正すこと言い出せない従業員が集まっている会社です。
自分の持つ権利を行使することなく、ただただ黙って会社のいいなり。
そんな状態では、個人が動いただけでは、「みんな」は無理だと思います。

必要な人数は定義できません。
監督署へは、複数で行くことが効果的です。数が多ければ多いだけいいです。
１人より２人。２人より１０人。１０人より５０人です。
複数は、同時に監督署へ行く必要はありません。みんなが同じ監督官へ相談すれば、
同じ会社に対し、同じ相談が多数寄せられていることが分かってくれます。

持ち物は、就業規則、タイムカード、給与明細、時間外が月別に集計したものがあれば、
話がスムーズです。
会社が改竄したタイムカードが手に入れば、なお良しです。

監督署は、持参した資料を元に明らかに違反だと判断すれば、きっと次のように言います。
「会社に残業代を支払うように請求してください」

監督署は、まず自分が動けと指示を出します。
会社が支払わないのであれば、「支払わない理由を聞いてください」と、次から次へと指示を出します。
個人で動ける範囲に限界が来れば、ここで監督署が動き出します。

その際には、個人名を出してもいいか確認が入ります。
匿名だとどうしても制限がかかりますので、漠然としたことしか言えず、未払賃金までたどり着けない可能性もあります。
特定の個人の方が的がしぼれて動きやすく、指摘もしやすいです。
ここまできたのであれば、会社側も匿名になっていても、該当者を絞れますので、もう一緒です。

ここで、個人なのか、複数なのかで効果が表れることになります。
人数が多ければ、組織的に違反の可能性を示唆できますが、一人だと一人だけの分しか言えません。

ここで大事なことは、監督署は「支払い命令」は出しません。命令は出せないんです。ただの「勧告」にしかすぎません。
監督署が「ちゃんと支払なさい」と言ったところで、なんら法的効力はなく、会社側が無視すれば終わりです。
行き着くところまで行ったら、監督署は「裁判してください」で終わりです。
ごく一部の悪質な経営者は、監督署なんて恐れていません。

監督署が入った際に、改竄するぐらいだから、「監督署」の効力は効くかもしれません。
頑張ってください。

Answer 2

当時、私が前居た会社の時は、労基署が東京の連中の居る本社に調査が入ってから、しばらくして関西の連中が居る本社の地域を管轄する労基署に連絡が入ったのかどうかは知りませんが、過去2年分に遡って、たった1時間だけ超えた分ですが、{基本給÷168（実働日数21日×8時間：時間給に換算した金額）×1.25}×２４ヶ月分を後日、通常の給与にＯＮしていただけましたけどね・・。その事も後日、新聞や報道に出てました。で、当月と前月の2か月分の実働時間調査票のようなものを総務が慌てて管理職以下に配って後日収集し、あまりに正直に書いた人を個別に呼んで、少なく申告させたのかどうかわかりませんが、噂によると、配られた人の中で本当に深夜まで働いてるのに少なく申告しろ・・みたいに言われた人は納得できず、実際ゴネて、通常の人より3～5倍近くいただけたそうですが、その人たちは転勤を余儀なくされたようです・・・。なぜ、そんなに頑張ったかと尋ねたら「東京は残業申告しただけ支給されて、関西は一律1時間分×２４ヶ月しかもらえないらしい・・・との情報をキャッチしたから、それは納得できないし、許せない！」との事でした。彼らは勇気ある行動に出ましたが、良いのか悪いのか、転勤を余儀なくされたのは事実です。ですので、なぜ支払命令が出たのかのプロセスは私には分かりませんが、想像するに、東京に居る几帳面な連中が、おそらくキチンと毎日の実働時間等をノート等に付けてたんでしょうね。それと給料明細の時間外のところの時間と支払われてる金額があまりに差があるんで、東京の連中の誰かが労監署に駆け込んだんでしょうね。やはり何事も地道な努力（記録）が必要なようですね。その裏には必ずリスクが伴います。それでも良ければ頑張って下さい。