都内在住の外資系ビジネスマンです。 こういった質問では必ず一部の例外をフォーカスして「高卒にも優秀な人間はいる」と回答する浅知恵な高卒の方がいますが、確率論から見た全体的な話しをします。 一流の上場企業や大手の外資等、それなりの企業におけるホワイトカラー職種の殆どが「大卒」が入社・転職の最低条件です。=高卒には受ける資格すらありません。 公務員でも高卒が「警察官」「清掃局の職員」にはなれても、中央省庁のキャリアになる為には国家公務員総合職試験(旧Ⅰ種試験)をパスする必要があり、受験資格は「大学を卒業した者及び試験の実施年度の3月までに大学を卒業する見込みの者並びに人事院がこれらの者と同等の資格があると認める者」となっています。 =日本という政府、その他日本にある多くの企業が「高卒より大卒のほうが地頭が良い」と認めている事になります。 例えば事務処理能力、無作為に1000人の高卒労働者と、1000人の大卒労働者に事務処理能力のテスト(文章読解力、計算、リサーチ、正確性、スピード等)を実施すれば、後者群の結果が前者群より良いのは間違いありません。(常識的に考えても4年間余分に勉学に時間を費やしているのですからね。) もちろん大卒の中でも優劣はあります。 東大・京大・一橋やICU、早慶クラスの大学と、聞いたこともない偏差値50の大学卒では、同じような状況が起こります。 例えば、外資金融のゴールドマンサックスでは偏差値50~60程度の大学ではまず、受かる事はありません。下記はフロント部門の採用実績です。 東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学、大阪大学、早稲田大、慶應義塾大学。 こちらはITのGoogle。 入社試験は難問で知られ『googleの入社試験』という書籍まで出ています。この本の最初に出てくる有名な問題下記です。(ちなみにLevel1の平易な内容) “1台のスクールバスの中に、ゴルフボールは何個入るか?” グーグルのこの問題のように、実際に調査をすることが難しいような量をざっくりと概算することを「フェルミ推定」と言いますが、いくつかの手がかりによって、論理的におおまかな量を見積もるのですが、試験のポイントは「充填率」です。 スクールバスの大きさを、縦と横が2.5m、奥行きが10mとすると、容積は、2.5×2.5×10=62.5、ゴルフボールの半径をrとすると、1個の容積の公式は、4/3×r×r×r×πとなる。 球をもっとも密に充填する構造は、結晶学の知識から「面心立方構造」であり、その充填率は0.74であることが知られている。だから、62.5×0.74/(4/3×0.02×0.02×0.02×π)を計算すると、答えは138万個となる。 さらに、バスの容積の4分の1程度がエンジンや座席などであると考えて、「ゴルフボールは約100万個」としても正解となります。 こういった問題を普通の「高校」を卒業しただけの方にはまず解けません。 一方で肉体労働。 一般的に「タクシーの運転手やトラックドライバー」「工場の軽作業員」「リテールや飲食等での接客、サービス業」等において、前述した「能力」が求められる事は殆どありません。「体」を資本としており、労働集約型産業における単純作業の為の「労働力」としてみなされているからです。要は日本語でコミュニケーションが出来てある程度の体力があれば誰でも出来ます。 前述した企業の社員で運転免許があれば「タクシードライバーの仕事」が出来ない人はいないと思いますが、タクシードライバー1000人を寄せ集めてもゴールドマンで「クォンツアナリスト」がやっている仕事は誰一人出来ませんので。 うちの企業は新卒は採用していませんが、中途での「入社最低条件」はまず、「バイリンガル」である事が最低条件です。 そこに「専門知識、スキル、該当業務の経験値、実績」が必要になりますので、こういった条件をクリアする確率も「高卒」で工場で作業員をしていた方々より「大卒」でそれなりの企業で仕事をしていた方々が多いです。 職業に貴賤はありませんが、「企業に多大な貢献・利益をもたらす知的労働者」が年収やその他待遇で「肉体労働者」より優遇されるのは、社会の事実です。 欧米では日本より「実力主義」と思われている方がいますが、実際は日本より「学歴社会」です。 学歴があって更にその上に「パフォーマンス(実績)がものをいう」という意味ですから。 勿論、中卒や高卒で専門性が高い職業に就かれて稼がれてる方もいますが、ただ単に勉強が嫌いと言って大学に進学せずに適当に就職をし、「待遇が悪い」「ブラック企業だ」と声高に叫んでいる方々に高卒者が多いのは事実ですし、まさに「自業自得」だと思います。
なるほど:2
エンジニア、研究員など、通常大学に行かないとなれない職業はありますが、それは別として、まず企業は様々な問題に対処するため、優秀な人に入って欲しいと思っています。 そこで入社試験を行って選抜するわけですが、無条件で募集し、大量の応募者全員に対して試験や面接を行うことはできません。高卒でも優秀な人はいるでしょうが、大学受験で争って合格し、さらに勉強をして来た人の方が優秀な人が多いだろうという考えの元に応募資格を大卒以上とか設定して人数を絞っています。 また、アメリカほどではありませんが、補充しようとする部門に必要な専門知識(ファイナンス、経済、法律やマーケティングなど)を学んだ人を募集するというのも多々あります。
< 質問に関する求人 >
人事(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る