某外資系生保会社の個人代理店として

Question

某外資系生保会社の個人代理店として十数年前に登録し開業しましたが・・・
サポートがまったくなく、１年で廃業しました。それと同時に財務局の登録
からはデータが削除されるのですが、その会社のシステムに登録された
私の個人情報はそのまま残っており、削除を要求しましたが、どうにもで
きないとの返答のままになっています。理由としては、他に流用するような
ことはするつもりはなく、あなたが以前当社に登録していたことを残しておく
ためだけですの繰り返しです。
派遣会社でも、登録抹消を依頼すれば即座に対応してくれますけどね。

法律家(司法書士)に聞いても、個人情報保護法はあるが、個人情報の
抹消請求ができるかどうかはわからないとのことでした。

生保会社に限らず、十年以上も前に縁の切れた会社に自分の情報が
厳然と残っているというのは異常ではありませんか？
ご意見及び対処方法をご教示いただけますでしょうか？

Answer 1

確かに、個人情報保護法に、個人情報の削除請求権は設定されていません。

しかし、この状況は、個人情報保護法に抵触する可能性が高いです。
個人情報保護法では、個人情報取扱事業者の義務として、取り扱う個人情報の利用目的を定め、その利用目的の範囲内で取り扱う義務があります。そして、その利用目的を本人に公表しないといけません。

お話のケースでは、以前登録していた代理店の情報を、１０年以上保管しているわけですが、この情報を保管し続けることの利用目的が明確ではありません。利用目的が消滅した個人情報は、その時点で廃棄する必要があるわけです。

削除の請求はできませんが、「私の個人情報を１０年以上そのまま保有していることの、利用目的を明らかにしてください。」と聞いてください。「あなたが以前当社に登録していたことを残しておくだけ」では、利用目的ではありません。

たとえば、何かの法令の定めにより、保存義務があるとか、再度登録を希望されることがあるので、その時に確認するために、保管しています。というような具体的な回答が無い限り、保護法の１５，１６，１８条に抵触する可能性がありますので、消費者庁か、金融庁の個人情報保護窓口に相談してください。