質の悪い求人が横行しているのでは？

Question

質の悪い求人が横行しているのでは？完全失業率が改善してきて、求人数もリーマンショック前の水準まで回復してきていると聞きますが、そう思われますか？
少なくとも私の周りから聞く話ではそうとは思えません。都市部なら求人も多いのかと思いますが、田舎の方では求人はまだまだ少ないと思います。
田舎の方だと正社員の求人は依然として少なく、未だに緊急雇用創出事業による求人が多数を占めていて、短期雇用が全体の求人数を押し上げているような格好です。求人数をいくら増やしても質の悪い求人で占めているのなら全く無意味で、その場しのぎのような雇用対策では失業者は減らないと思います。
先日、被災地復興予算の一部である重点分野雇用創出事業（震災などで失業した人対象の雇用、緊急雇用創出事業の一種）が被災地やその失業者とは全く無関係なことに流用されていることが発覚しました。、緊急雇用創出事業も今や行政の無駄の温床になってきており、１年間で失業する雇用だそうなので、失業の先送りにすぎないなら廃止した方がいいと思います。失業者の多くは短期雇用を望んでいるのではなく、継続した雇用を求めているでしょうから。
相変わらず、リクルートなどは転職を煽っているようです。

補足

知り合いにハローワーク職員がいるのですが、リーマンショック以降、自治体のテコ入れによって緊急雇用などの短期雇用で求人を増やしているが、重要なのは量より質であって、求職者が正規雇用で充足されないと失業の先送りに過ぎないと言っていました。
７時のＮＨＫのニュースでも非正規労働者は雇用契約上、職業キャリアを高めるような仕事ができず、この問題は日本の産業競争力低下につながる深刻な問題と言っていました。

Answer 1

>完全失業率が改善してきて、求人数もリーマンショック前の水準まで回復してきていると聞きますが、そう思われますか？

全然思わないですね。地域によってはまだまだ雇用状況が悪いところも見受けられます。

>田舎の方だと正社員の求人は依然として少なく、未だに緊急雇用創出事業による求人が多数を占めていて、短期雇用が全体の求人数を押し上げているような格好です。

しかし緊急雇用創出事業がないと求人自体がないということになりますが。

>求人数をいくら増やしても質の悪い求人で占めているのなら全く無意味で、その場しのぎのような雇用対策では失業者は減らないと思います。

まあそういう意味はありますが、緊急雇用創出事業自体の問題ではないといえます。

>先日、被災地復興予算の一部である重点分野雇用創出事業（震災などで失業した人対象の雇用、緊急雇用創出事業の一種）が被災地やその失業者とは全く無関係なことに流用されていることが発覚しました。

これなどは論外ですね。

>緊急雇用創出事業も今や行政の無駄の温床になってきており、１年間で失業する雇用だそうなので、失業の先送りにすぎないなら廃止した方がいいと思います。

これを廃止して、何か展望がありますかね。つなぎの雇用も大切なのですよ。

>失業者の多くは短期雇用を望んでいるのではなく、継続した雇用を求めているでしょうから。

もちろんそうです。
たとえば、求職者支援訓練などの職業訓練も実施されていますが、どちらにしても現時点では正規雇用自体が少ないので、すぐに改善できるとも思えません。
ですから完全失業率が改善したからといって雇用状況が改善されたとは言えないと理解できているかどうかが問題ということになります。

>知り合いにハローワーク職員がいるのですが、リーマンショック以降、自治体のテコ入れによって緊急雇用などの短期雇用で求人を増やしているが、重要なのは量より質であって、求職者が正規雇用で充足されないと失業の先送りに過ぎないと言っていました。

この話は私も聞いていますよ。もちろん正論ですが、そうばかりも言っていられないとも言えます。
短期雇用をそのまま継続雇用につなげる道筋があればいいのですが。

> ７時のＮＨＫのニュースでも非正規労働者は雇用契約上、職業キャリアを高めるような仕事ができず、この問題は日本の産業競争力低下につながる深刻な問題と言っていました。

これも事実です。
いずれもごもっともな意見で反論の余地がないのですが、とにかく緊急雇用対策がないと短期雇用すらないという状況で、とにかく短期雇用でつなぎながら継続した雇用を確保するための時間的余裕を持たせるための緊急避難的対応なのです。
ですから税金の無駄という立場からの反論も当然あるのですが、そればかり主張しても何の展望もないのです。