こちらの質問の内容で計算していくと退職給付引当金残高について、（1）で右（貸方）に7000円が入りますよね？で（3）で左…

Question

こちらの質問の内容で計算していくと退職給付引当金残高について、（1）で右（貸方）に7000円が入りますよね？で（3）で左（借方）で400円が入りますよね。だけど計算していくと退職給付債務が11，300円となり、年金資金が3900円です。

退職給付債務から年金資金を引くと退職給付引当金になるとききました。

引くと、7400円になりこれが退職給付引当金の残高になると思うのですが、
問題文だと引当金は右に7000円、左に400円となり合わないですよね？

Answer 1

(2)(4)でも退職給付引当金は変動します。その計算がされていません。また、期末退職給付引当金残高は本来なら7,400円ですが、数理計算上の差異が発生しているので異なる金額になります。

まず、退職給付債務・退職給付引当金・年金資産をそれぞれ期首・当期変動・期末で算出します。
a. 退職給付債務当期首残高＿: 10,000円
b. 年金資産当期首残高＿＿＿:＿3,000円
c. 退職給付引当金当期首残高:＿7,000円
仕訳: q. (退職給付費用累計額 7,000/退職給付引当金 7,000)

勤務費用・利息費用はそのまま退職給付債務になります。
d. 退職給付債務当期変動額: ＋1,300円
仕訳: r. 退職給付費用 1,300/退職給付引当金 1,300

期待運用収益・掛金は年金資産になります。
e. 年金資産当期変動額: ＋900円
仕訳: s. 退職給付引当金 900/退職給付費用 500
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ /(現金等)＿＿ 400

退職一時金の支払は退職給付債務の減少になります。
f. 退職給付債務当期変動額: －300円
仕訳: t. 退職給付引当金 300/(現金等)＿＿ 300

退職年金の支払は退職給付債務と年金資産の減少になります。
g. 退職給付債務当期変動額: －200円
h. 年金資産当期変動額: －200円
仕訳: なし

ここまでで計算額は次のようになっています。
i. 退職給付債務期末計算額＿: 10,800円 (＝a. 10,000＋d. 1,300－f. 300－g. 200)
j. 年金資産期末計算額＿＿＿:＿3,700円 (＝b. 3,000＋e. 900－h. 200)
k. 退職給付引当金期末計算額:＿7,100円 (＝i. 10,800－j. 3,700)

実際額とのずれ(数理計算上の差異)を認識し、それを10年で均等償却します。
l. 退職給付債務実績値との差額: 200円 (借方)
m. 年金資産実績値との差額: 100円 (借方)

n. 調整後退職給付債務期末残高＿: 10,820円 (＝i. 10,800＋l. 200÷10)
o. 調整後年金資産期末残高＿＿＿:＿3,690円 (＝j. 3,700＋△100÷10)
p. 調整後退職給付引当金期末残高:＿7,130円 (＝n. 10,820－p. 3,690)
仕訳: u. 退職給付費用 30/退職給付引当金 30
(∵l. 200÷10－m. △100÷10＝30)

したがって、
当期退職給付費用: 830円 (＝r. 1,300－s. 500＋u. 30)
期末退職給付引当金残高: 7,130円 (＝q. 7,000＋r. 1,300－s. 900－t. 300＋u. 30)
となります(当期費用と引当金変動額に700円の差があるのは、年金資産への拠出と一時金の支払によるもの)。

Answer 2

債務−資産は引当金という認識は
あっていますよ！
その後の話がちょっとわからないです。
期首の話ですか？期末の話ですか？
期末の予測は債務が10,800、資産が3,700です。
実績と異なるので差異が出ますが