未成工事支出金という勘定科目は、建設業経理の教科書的には2種類の用法があります。 ひとつは質問者さんがおっしゃる「仕掛」。 そしてもうひとつは、工事原価全般(材料費、労務費、外注費、経費)の総称です。こちらの取り扱いによる経理処理を「代表科目仕訳法」といいます。なお、それに対し、材料費や労務費や外注費など個別の勘定科目で処理する方法を費目別仕訳法といいます。 お尋ねの件について、代表科目仕訳法を使う場合、ご質問と貸借が逆の「借方 未成工事支出金/貸方 売掛金」ならば想定しやすいです。工事原価にあたる費用を売掛金と相殺するというものです。たとえば、工事代金を請求する相手からその工事に用いた材料を仕入れていて、材料費を相手に支払うかわりに相手からもらう工事代金分を控除するみたいな取引ですね。実務だと相殺することが事前にわかっていればいったん「借方 未成工事支出金/貸方 買掛金」で処理し売掛金をもらう段階で「借方 買掛金/貸方 売掛金」という流れで処理するんですが、取引先によっては事前連絡なしに材料費とかを控除してくるところも存在して、そんなとき「借方 未成工事支出金/貸方 売掛金」と一発で処理することがあります。 そして、前述の「借方 未成工事支出金/貸方 売掛金」について金額を間違えたため訂正処理をする場合、逆仕訳としてご質問の処理を行うことはあり得ます。
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