僕は救急救命士の資格を持った、救急隊員をしたいと思っている高校１年男子です。 質問は下記の通りです。

Question

僕は救急救命士の資格を持った、救急隊員をしたいと思っている高校１年男子です。

質問は下記の通りです。
１・救急隊員になるためには消防士の試験を受けなくてはいけないのですか？

２・専門学校で救急救命士の資格を習得後、消防士になる場合も消防士の試験を受けなくてはいけないのですか？

３・消防の試験とはどういう試験なのですか？

４・救急救命士の資格を持っていても、消防の試験が不合格になることはあり得るのですか？

質問が多いですが、何卒ご協力お願いします。

Answer 1

消防署勤務の救命士です。
（消防の研修機関で救命士を取得しました）

【１・救急隊員になるためには消防士の試験を受けなくてはいけないのですか？】

ほとんどの方が勘違いしているようですが、消防署で勤務している、救急隊員も救急救命士もレスキュー隊員もすべて消防士です。
消防官（消防吏員）というのが正しい言い方です。
消防士とは消防官の中の階級の一つですので・・・

ですので、救急隊員になりたい場合でも、まずは消防士（消防官）にならなくてはいけません。

消防採用試験に合格後は、消防の基礎を学ぶ【初任教育】という研修に消防学校に半年ほど入校します。
これは救命士の資格をもって消防士になった人でも同じです。

【２・専門学校で救急救命士の資格を習得後、消防士になる場合も消防士の試験を受けなくてはいけないのですか？】

そうです。救急救命士は消防署の中では救急の中の資格の一つにしか過ぎません。
ですから消防採用試験に合格しないと駄目です。

救急救命士の資格を持っていても、必ず救急隊に配属されるとは限りません。
大きな消防署では救急隊やレスキュー隊、消防隊がそれぞれ専属で仕事をしていますが、
それほど大きくない消防では、いろいろな業務を兼務して行っています。
自分は救命士の資格を持っていますが、勤務日によっては救急隊だったり、消防隊だったり、レスキュー隊だったり、指令室勤務だったりします。
救命士だからといって火事現場で消火活動はしないなんてことは無いのです。

救命士は救急だけをやっていればいいということはありません。
他の消防士と同じように、火災活動やレスキュー活動も行うことがあります。

あくまでも、救急救命士は救急の中の一つの資格なのです

【３・消防の試験とはどういう試験なのですか？】
消防採用試験は、地方公務員試験になります。
その他に体力試験、論文、面接があります

【４・救急救命士の資格を持っていても、消防の試験が不合格になることはあり得るのですか？】
救命士の有資格者が１００％消防採用試験に合格する保証はありません。
採用試験は地方公務員試験と体力試験、論文、面接の結果で合否が決まりますので。
現在救急救命士の有資格者は３万５０００人ほどいますが、消防署勤務できているのは半分位だそうです。

Answer 2

1について。消防士の中から適性を持つ人間が選ばれ、救急隊員になります。救急隊員もはじめは消防士として、ホースを担いで火事場を駆け回ります。

2について。その通りです。

3について。公務員試験の学科に加え、体力と視力を厳しく調べるようです。

4について。その通りです。

どこの消防署にも、救急救命士優先枠はありません。資格があるから入りやすい訳ではないです。消防士として経験を積み、救急隊員の適性を認められて配属された後、見込まれれば消防の研修機関に派遣され、命令で救急救命士資格を取らされます。だから、無理して救急救命士資格を取らなくても、公務員試験の勉強をしながら、消防団の手伝いでもする方が、よほど希望に近づけるでしょう。

>pazu_doraさん
プロ降臨したので、削除しようかと思いましたが、やはり消さずにおきます。
ところで、私の住む地方の消防は広域事務組合制ですが、そんなに大きい地域でも無いのに、（ファイアマンという意味の）消防士と、救急隊員は、完全に分かれているようです。伝統的に消防団が強くて、本署から離れた郡部には、操法日本一を取った団がごろごろしていることと、工場地帯と自衛隊の自衛消防の人員装備が多いことによる、うちだけの特殊な事情なのかもしれませんが、ここでプロに教わるまで、消防と救急は初任を終えたら分離するのが普通だと思っていました。