「環境問題とシステムエンジニア、ネットワークエンジニアについて」

Question

「環境問題とシステムエンジニア、ネットワークエンジニアについて」情報化社会と呼ばれるこの時代、進路のことで友人と話していたら、彼は「情報の世界はもう限界に近づいている」と言っていたのですが、私はまだまだこれからが本当の情報化社会になりゆくのではないかと思っています。
その一番の根拠は「環境問題」です。これもまた今、最も重視されている事柄のひとつです。
このふたつが結びつく理由は、極端な例を挙げると、森林伐採による環境汚染を軽減させるため、書物はすべて廃止され電子化、情報化され、電子ブックのようなものが著しく出回る時代がくるかもしれません。
しかし、それと同時にそのデータ化された情報の悪用が生じるのは明らかです。大量にコピーして売ったり、インターネットにアップロードしたり・・・
もちろん、この例以外にも、人々がより楽な暮らしやすい世の中をつくるために、情報化はどんどん進むと思います。
そうすれば、求められる人材はそれを守り管理できる人間、つまりネットワークや、情報技術に優れたプロフェッショナルではないのでしょうか？
私は今、ネットワークエンジニアになりたいと思っていますが、これからの時代、システムエンジニアやネットワークエンジニアの需要が上昇し、より高収入になるのではないのでしょうか？

まだ、世の中も知らない未熟者の考えですが、もしよろしければ、皆さんの意見をお聞かせください。

補足

回答ありがとうございます。
疑問に思ったのですが、

「電気や光の「波」の性質を利用したものではなく、「粒子」の性質を利用しようという方向に技術展開されていきます。」

ごめんなさい。私はまだ専門知識がないのでわかりやすく教えていただけると助かります。
量子力学って、現在の電気通信と具体的にどう違うのでしょうか？
それは情報学ですか、それとも物理学でしょうか？
解読盗聴が不可能になるなんてすごいことだと思います！

Answer 1

まず、あなたの言われるとおり、今後益々情報の世界は発展していきます。
そして、情報通信工学で今最も注目されているのが電子化ではなく量子化です。
勿論、途中経過として質問者さんの言われるように電子ペーパー等が普及してくるでしょうけど。

ただし、書物が全て廃止されるなどということはないと思いますよ。
木の伐採は、環境を守るのに必要なことなんですから。

現在の通信技術、いわゆる電気通信における物理的な限界はすぐそこまで来ています。
今後は量子力学に基づく情報処理・伝送・暗号化が技術研究され、開発されていきます。
つまり、今までのように電気や光の「波」の性質を利用したものではなく、「粒子」の性質を利用しようという方向に技術展開されていきます。
量子暗号が普及すれば絶対に解読・盗聴不可能になるんですよ。

で、質問はなんでしたっけ？
、、、ネットワークエンジニアの需要に関することでしたね。

私はいつもこのネットワークエンジニアという言葉を聞いて「なんじゃそりゃ？」って思うんです。

（勘違いしてたらゴメンナサイ）
・ネットワークシステムの保守、運用
・ネットワークシステムの監視
・ネットワークシステムの設計、構築
「こういったことを業務として行う専門集団が本当にいるのか？」って思うんです。
なにも専門としてやらなくても、エンジニアなら当然上に挙げたようなことは知っていて当然、出来て当然だと思うからです。
エンジニアの中からわざわざ「ネットワークエンジニア」というものを小分けして作らなくてもいいような気がします。

どうせならプロトコルや通信技術の研究・開発、それを実現させるハードウェアの開発を行う道に進まれたほうがいいと思います。
でもまぁ実際NEの需要は今後もずっと有り続けるでしょうが。。。

【補足】
「今までの電気通信とどう違うのか？」
と問われると前述したとおり、
「電子や光を波として扱っていたものを粒子として扱う」
としか回答できません。
このあたりは量子力学の触りの部分に出てくることなので、気が向いたら読んでみて下さい。

＞それは情報学ですか、それとも物理学でしょうか？
情報通信工学、、、かな？
元は勿論物理学（量子力学）なので、量子情報科学、量子情報通信工学と呼んでる人もいますね。
粒子の持つ性質を情報の分野に応用しようという取り組みですね。

話を情報セキュリティに移します。
そもそもセキュリティとは「情報が許可なく読まれたり書かれたりすることを防ぐこと」を言います。
って、当たり前ですよね（笑）。

しかし現状はどうでしょう。
たとえば5年前なら「セキュリティが常識はずれに強すぎるのでそんなものは要らない」と言われた暗号技術が、今では容易に破れたりします。
所詮0と1の組み合わせによる暗号化なのでいずれは破られます。
量子暗号は、ハイゼンベルグ不確定性原理というものをベースに「光子というものの性質」を利用した暗号のことです。
一度受信してしまうと、他からは情報を再現することが出来ません。

このあたりを読まれてみると面白いですよ。
http://www2.nict.go.jp/w/w115/about/00overview.html

でもまぁ、今まで書いてきたような内容が実現されるのは、まだもう少し先のことですね。
当面は、あなたの言われるとおり電子化への動きでNEが今以上に重宝されるかもしれませんね。
（株券電子化も今日スタートですね）

ネットワークエンジニア目指して頑張って下さい。