解決済み
親会社の管理部門の課長をしている40代会社員です。 海外に本社がある子会社の社長から、営業強化のため、ぜひ営業として力を貸してほしい、と直々にオファーをいただきました。営業の経験はありますが、半導体の業界で、業界経験が全くなく、イメージできません。理系でもなく、機械なども得意ではありません。ただ初挑戦へのワクワク感、海外経験のチャンスでもありますが、今更の営業、しかも未経験の業界、子会社への出向、と悩みもあります。未経験でもチャンスはあるのか、その他、助言いただけると嬉しいです。
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なかなか難しい転向だと感じます。半導体商社に身をおく50歳の営業課長の意見です。また、出向先が半導体、との前提で書きますが、違っていたら、読み飛ばしてください。 正直わたしは、半導体は特殊な業界、と考えています。現在、課長職でいらっしゃるなら、当然、営業の部門長としての出向を期待されるでしょう。海外が本社、海外経験のチャンス、とお書きのことから、海外赴任、あるいは、日本支社の営業課長といったところでしょう。 その社長がご質問者にもつ「期待値」「ミッション」を、正確に読み取り、それが叶えられる、その施策を就任早々に打ち出さないと厳しいもの、と考えます。「営業力強化」を目的にされているのは、現在、業績が悪化しており、営業力で補おうと考えているのは明らかです。 期待されるミッションは、日本の大手電機業界に、新しい販路を作る、あるいは、現在ある販路を修正し、販売機会を増やす、ということになろうかと思われます。海外本社であれば、この結果を1年以内に求められる、ということではないでしょうか。 つまり、顧客は、大手電機メーカ、半導体を使ってくれるお客、です。ご質問者様は、現職で、そういうお会社に独自の人脈ルートをお持ちでしょうか。パナソニック、ソニーと言った旧来のAVメーカ、日立、三菱など旧財閥系電機メーカ、ニコン、キヤノンなどのカメラメーカ、富士ゼロックス、リコーなどのコピー機メーカ、この辺りが半導体を大量に使用するところです。一番よいのは、これらに現職で何かしらのつながりがあり、その会社の設計部門を紹介できる力があれば、即戦力です。 この業界のことを知らないとなると、どうやって半導体が売れるのか、を1から勉強しなければならない、ということになります。これを書くと、1冊の本が書けてしまいますから、ここには記しません。わたしなら、メーカを紹介できなくとも、現状の販路の弱点、盲点をひろいあげ、その改善点を示すことができます。これは、この業界を知っているからこそ、です。ご質問者様には、それは難しく「販路を修正して、販売・利益をあげる」は、かなりいばらの道と言わざるを得ません。 もう1つの策としては、マネージャーとして、現状部員を最大限に生かして、改善を図る、という方向性もあるかと思いますが、それには業界を精通しているサブが必要かと思われます。そのうえで、相当な「ひとたらし」でいらっしゃること、ですね。 つまり、そのご年齢、何か「ぼやっ」とした期待感で、転職や出向を受けるのは、かなり危険が高い、と思ってしまうのです。転向後、その先で実績を残せる自信、「おれを雇ってくれたら、そちらの会社を儲けさせて見せます」がないと厳しいかな、と思われます。 さてご存知かもしれませんが、現在、半導体業界は、大不況の入り口に立っています。 2019年後半、一気に業績ががた落ちになっています。大手電機メーカの半導体部門の売却がニュースになっていましたが、あんなもの、もともと手を引いた事業のことで何の驚きもありません。あまりにも、TV局が現実を知らなさすぎる、と理解させられたニュースでした。本当は、米中貿易戦争の影響が厳しすぎ、エレクトロニクスをけん引する中国企業の落ち込みが激しく、もろに、日本の半導体、電子部品業界が波をかぶっています。 その会社が業績不振に陥っている理由は、3つ。 1つ目は、その景気の悪い波をかぶっている。これは、どうしようもありません。2つ目は、海外本社である、ということ。3つ目は、日本市場が転換点に来ている、ということではないか、と考えています。 これまた、2つ目、3つ目を書くと本になってしまいますので、かいつまんで書きます。3つ目の日本市場の転換点は、簡単に言うと、エレクトロニクスの設計の仕方が大きく変わってきている、ということです。従来の日本人が得意とするアナログの職人技から、デジタルのリファレンス基板の使用によるEMS化が大きく進んだ、ということです。従来は、日本が半導体を売り込み受注につなげるデザインイン拠点として重要だったのですが、今やそういう設計が少なくなってしまった、ということです。2つ目は、過去は日系の半導体会社であったもの、ほとんどは海外資本に置き換わっています。現場は旧来の日本式営業マインドですが、資本上の海外経営の考え方と合わず、ひずみが生じています。海外資本が考える経営層が求める「マネージャー」と、現場が求める「管理職」におおきな開きがあり、どうしても現場管理がうまくいかないのです。そこで、経営層は「この人なら」と思える日本人に白羽の矢を立てた、と感じます。おそらく、そう思い何人も送り込んでは失敗しているのでしょう。 これが、業績不振と営業力強化の正体ではないか、と推論します。 結論をまとめますと、元日系の海外本社の半導体子会社なら、景気悪化の波、経営構造上の問題、市場の大きな転換と、かなりの構造上の問題点があって、業績不振に陥っていて当然と思われます。それをカバーする策が人間力に頼る営業力の強化だけですむ話ではありません。ご質問文で書かれているような未経験の畑違いの職種の方が入って、改善できるようなポジションではない、と私は考えます。もし、出向をなさるなら、戻るポジションを確保されておかれるのが良いかと思います。 (長文失礼しました。全体的に、デタラメな私見ですので、外野の声だと、ご参考程度に)
社内異動か転籍なのかわかりませんが、子会社社長も質問主様をよく知っての上での提案でしょうから、よろしいのではないでしょうか。リスクを恐れていては何も挑戦は出来ないと思います。ローリスクローリターンなら今のままを継続です。
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