一般的に、大学病院の方が、治療手段、検査機器は豊富ですし。 大学病院は、一般病院では治療できない患者が集まります。なので、医者として、やりがいのある患者がたくさん来て、症例も豊富。 仕事としては、大学病院の方が面白いと思います。 市中病院ですと、一般的な病気ばかり集まります。脳外科だと、慢性硬膜下血腫、脳出血、脳梗塞、たまに、くも膜下出血とか、そのローテーション。逆に、珍しい脳腫瘍とか来たら、大学に送ってしまいます。 なので、理由の一つは、大学の方が、患者もバリエーションに富んでいて、治療手段も検査手段も多いので、仕事として面白い。ということ。 また、一応、医者の中で、ヒエラルキーみたいのもあり。 大学病院>地域の基幹病院>中小規模の市中病院>施設>開業医みたいな感じです。 開業医は、市中病院に患者を紹介する手前、市中病院に頭があがらない。市中病院は、医者を派遣して貰ったり、患者を紹介する手前、大学病院に頭があがらない。 大学病院は、一応、その地域の医療機関ではトップの事が多いです。 また、学会などでも大学病院に所属していれば、上の立場として発表できたり。 症例が多く、論文を書きやすい、ということもあります。 また、大学病院は専門医、博士号など資格がとりやすいので、資格をとるまで大学病院に所属する、という医者も大勢います。 名声が高く、仕事にやりがいがあり、資格もたくさんとれる、という意味で大学病院に所属している医者は大勢います。 ですが、単純に年収、ということになると。 開業医>市中病院>大学病院、と医者の中のヒエラルキーとは逆になります。 やりがいがなければないほど。仕事が地味になればなるほど。給料がたくさん貰える、というのが医者の世界です。 猛烈に働いていて、日本医学を引っ張り、最先端治療をしている大学病院の医者の年収が1000万程度。一般的な疾患を一般的な入院加療をする市中病院の医者が1500万位。市中病院より、もっと簡単な病気を簡単な治療をしている開業医は2000万位。 やりがいがある仕事は、給料を積まなくても医者が集まる、という医者の志を足元にみて、格安で働かせているのが大学、と言えます。 まあ、でも、長く大学病院に残り、講師以上になれば、医局から出向といって、外の病院に出される時に、部長職とか役職に就ける可能性があがるので、将来への投資と考えている医者もいるようです。 ただ、儲けだけ考えれば、最初は大学病院にいて、最短で専門医をとり、市中病院にうつってお金を稼ぎ、早々に開業するのが一番儲かるかもしれません。 また、同期が大学病院で名声を争い、出世争いする中、早々に市中病院に就職して、高年収を貰う方が、お金だけ考えれば賢いかも。勿論、大学病院でのし上がっていく同期の医者とは、名声、という意味では比べ物にならないほど差がついてしまいますが。
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大学病院の場合、アルバイトが出来ます。最新の医療技術を指導するという目的で公然とアルバイトが出来るのです。あと、これは大きな病院の部長クラス以上にも一部あるのですが、医師会や学会で講演料を貰っての講演という副収入もあります。 ですので、大学病院からもらう収入は少なくても、副収入で普通の民間病院なみの収入を得ることは可能です(仕事量はずっと多いですがね)。 ちなみに、講演料をもらっている教授の中には、年間数千万もらっている人も結構います。これは大学教授あるいは教授経験者でないとない収入です。 外科系の大学教員だと、他の病院に手術に行くというアルバイトもあります。これはまずまず大きな収入になりますし、珍しい手術症例を大学でなくとも経験でき、一石二鳥の仕事です。 あとは、医局の方針にもよりますが、大学で講師以上を経験しないと基幹病院の部長は出来ないという不文律があるところもあり、どうしても出世のためには大学教員を数年は経験しなければならないという場合もあります。 最近は減ったのでしょうが、お礼奉公というパターンもありました。大学院や大学の医員として働きながら論文を書き、博士号をもらった後、博士号を頂いたお礼に助教として大学病院に奉仕するというパターンもあったのです。 もちろん、大学教授を目標として、医師になってからの長い時間を大学病院で働きながら、教員としても働きたいという人もいて、そうしている方もいます。
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