サイレンの機種にもよりますが、音を止めるためのスイッチ操作が違うんですよ。 「サイレン」のスイッチを入れ、切るときに同じボタンを押すと、徐々に音量がさがり、消えます。 「サイレン」ボタンで止めずに「切」ボタンを押すと、プツンと切れます。 消防車のサイレンは、基本的には「ウーウー音」と、「カンカンカン」という鐘の音です。 「ウーウー音」には「大音量」と「低音量」があります。 普段は大音量を使いますが、深夜の住宅街など、サイレン音が聞こえやすい所では低音量を使います。 これらの音は「電子サイレン」といって、機械で合成した音をならしています。 この他に、モーターで羽車を回して音を作る「モーターサイレン」を積載している車もあります。 モーターサイレンは電子サイレンより音が通りやすいので、交差点など見通しの悪いところや危ない所では、他の車への注意喚起のために、モーターサイレンを鳴らします。 東京消防庁では、電子サイレンを積載しているのに、モーターサイレンと電子サイレンの鐘の音を使う車がありますね。 また、火災の出場の場合は「ウーウー、カンカンカン」と、ウーウー音と鐘の音を併用しますが、火災以外の出場(救助、救急支援など)では、ウーウー音だけ鳴らします。 救急車のサイレンは「ピーポー音」と「ウーウー音」があるのと、音量について二種類、音色も二種類あります。 まず「ピーポー」と「ウーウー」の切り替えですが、赤信号の交差点を通過する場合など、周囲の車に知らせたいときに「ピーポー」より音が通りやすい「ウーウー」に切り替えます。 音量は「ピーポー」音に設定されていて、通常は「大音量」を使用しますが、住宅街などでは「低音量」を使います。 さらに夜間の住宅街などでは「住宅地モード」というのがあって、音のトーンも柔らかく、音量も小さくなります。 また、サイレンを鳴らし始めるときは1~2秒かけて音量をあげますし、止めるときも2~3秒かけて小さくなります。フェードイン、フェードアウトですね。 これらは「緊急自動車のサイレン音は騒音だ」と考える人が増えてきたため、開発されました。 サイレンの音量は、道路運送車両法の細部を定めた「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」で「車両の20m前方で、90dB以上120dB以下」と決められているため、その範囲内で設定されています。 社会情勢の変化で、サイレンも進化しています。 面白いものでは「消防救急車」という車があります。 松戸市や京都市の消防が持っていますが、救急要請があれば救急車として、火災ならポンプ車としての機能を使い分ける車ですので、消防車の「ウーウー、カンカンカン」と救急車の「ピーポー」の両方が鳴らせますよ。 昭和50年代頃までは、電子サイレンなどなく、モーターサイレンと、消防車のキャビンの後ろにある鐘を手で鳴らしていました。 出場時は緊迫してサイレンや鐘を鳴らしますが、鎮火して署へ帰るときは「鎮火報」という「カーン、カンカン」と鐘を鳴らしていました。 鎮火報を鳴らして帰るのは、誇らしかったらしいですよ。
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