私が勤める会社のグループ会社にも旅行業の会社があり、営業職の社員は、ほとんどがこの旅行業務取扱管理者の資格を持っていますが、旅行業自体、どうかなぁと感じています。 グループ会社全体で約3,000名の社員がいますので、グループ内への営業が主になるのですが、それでも辞めていく人が多いですね。 有資格者となって事務職、あるいは窓口営業だけという仕事も探せばあるかと思いますが、たいていの有資格者は営業マンです。 小学校・中学校・高等学校の修学旅行をとってきたりと、なかなか大変な仕事の割には、それほど賃金も高くないので長く続ける仕事としてはどうかなぁと思います。 それよりも、宅地建物取引主任者(来年4月から宅地建物取引士)を取って不動産営業を行うほうが良いように思います。グループ会社の1つにエイブル、アパマンショップ、ミニミニ、ピタットハウス、センチュリー21等のFC店を数店舗運営している会社もあります。 旅行業も不動産業も、「店舗」「紙ベースの商品(物件)案内」「ネット媒体を利用した案内(物件情報の提供)」「PCで資料作成や契約書作成」という、主な経費は営業マンの人件費という業界ですので、それなら1つの取扱いの単価・利益率が高い不動産業(宅建業)のほうが、給与水準も高く、また求人募集も多くあり、仕事には困らないと言えます。 「旅行が好き」という人は、旅行業界や旅行業務取扱管理者の資格に興味を持つことと思います。また、多くの人はドライブやお出かけはリフレッリュも出来るので好きな人が多いでしょう。 ただ、その「(旅行)好き」だけで、旅行業界へ行くと理想と現実とでは、大きく乖離していることを肌身で感じて、辞めていくようです。営業=ノルマの世界ですから。 取れば仕事に困らない、あるいは1つの仕事を深く入り込んで専門知識を活かし業務が行えるとなると、通関士もお薦めです。 私の勤める会社(従業員数1,500名程の物流企業)では通関業を行っていますので、多くの通関士が活躍しています。もう少し細かく言いますと、事務系正社員は日商簿記2級と運行管理者(貨物)、そして第一種衛生管理者は全員取得しています(新卒は2年で取得必須)。 そして、経理職兼総務職なら、+α宅建(社宅管理や借上社宅・貸倉庫、駐車場等の賃貸借契約締結)や社会保険労務士(労務管理・勤怠管理)、現場サイドでの専門事務では通関士と、「当たり前に持っていないといけない資格+α」が求められます。 「仕事に困らない」という定義が「サラリーマンとして働く上で」ということなら、宅建、社会保険労務士(勤務社労士)、通関士の国家資格のほうが断然需要が多いと思いますよ。 もっと難関な公認会計士や税理士、司法書士等の資格になると独立開業という道になりますが、開業してもなかなか顧客が掴めない等、はじめは安定収入も少なく苦労しますし、資格を取ったからといって仕事に困らないとは限りません。 旅行業務取扱管理者を取ったら仕事に困らないとは、残念ながら言い切れません。
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