会社が社員として雇用した以上は、「辞めさせたい」という主観的な理由での解雇は無理です。法廷闘争になったら勝てませんから。 つまりは、必ず客観的な理由が必要です。 例えば、「遅刻が多い」、「無断欠勤が多い」、「営業成績が不良」、「会社の信用を著しく傷つける行為があった」、「刑法上の犯罪があった、または、社会通念上倫理的に許されない行為を行った」などなど、そのような「理由」が無いと解雇は出来ません。 私の部下にもいますよ。とろいヤツがね。普通は「10言えば、10理解する」ものです。賢いヤツは「1言えば、10理解する」ものです。 ところが「20言えば、ようやく3程度を理解する」のですよ。疲れますよ。私も彼一人に付き合っているほどヒマではありませんしね。 だから、人事に掛け合ったことがありましたが、「それでも、結果的な営業成績としては、ブラスの評価だ。顧客側からのクレームも無い。勤務態度も平均的。解雇する理由がどこにある?」と言われました。 もう一人、これは、結構前ですが、遅刻を頻繁に繰り返していたヤツがいました。彼は営業成績では、常に上位にいましたので、遅刻を理由として解雇するのも「ためらわれる」という状態です。クビにするのは簡単ですが、それが出来ないだけの契約を取ってきていましたから。 しかも、その遅刻してくる理由が、明確な理由があったのですよ。本人からは、プライベートな事なので他の方には言わないで欲しいと言われていましたが。 体の不自由な両親の面倒を見ていたのですよ。朝から、大変な作業だったそうです。介護の方が来てから出社していたそうですが、時に、介護の方の到着が遅れることがあり、それで遅刻していたそうです。 理由を知らない他の社員からは「彼だけを特別扱いしている」と言われたこともありましたが、「お前たちも、文句を言えるだけの契約を取ってこい」と誤魔化していました。当時は結構、辛かったという記憶があります。 その彼は、今では営業本部長になっています。ご両親は、先の事があってから数年で亡くなられたそうです。それで、彼も開放されたから頑張ったのでしょうね。
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