労働法で休憩と休息って違うのですか？

Question

労働法で休憩と休息って違うのですか？

Answer 1

こんにちわ。。

「休憩」と「休息」について、明確に違いを記載したものはないのですが、「休憩」につきましては「労働基準法34条」で記されており、「休息」につきましては労働基準法自体ではありませんが、労働基準法37条の中の「自動車の運転の業務」に対して『自動車運転者の労働時間等の改善のための基準』（平成元年労働省告示7号）において『休息期間』というものがあります。

この『休息期間』の意義は、
「勤務と次の勤務との間にあって、休息期間の直前の拘束時間における疲労の回復を図るとともに、睡眠時間を含む労働者の社会的・文化的な生活時間として、その処分は労働者の全く自由な判断にゆだねられる時間であって、休憩時間や仮眠時間等とは本質的に異なるものであり、また、1週間単位における疲労の回復と余暇の性格をもつ休日とも異なるものである。」
と位置付けています。

「労働基準法34条」の『休憩』の趣旨は、
「ある程度労働時間が継続した場合に蓄積される労働者の心身の疲労を回復させるため、労働時間の途中に休憩時間を与えるべきこと」を規定したものです。

違いにつきまして確答までには至りませんが、『休憩』は労働時間の途中に与えるもの、『休息期間』におきましては、勤務が終了し次の勤務のための期間については会社の拘束を全く受けないもの。従いまして、勤務の「途中」と「終了後」について与えるものというところでは違いがあるかもしれません。。

（補足）
また、『自動車運転者の労働時間等の改善のための基準』の『休息期間』は「勤務終了後、継続8時間以上の休息期間を与えること」となっており、労働基準法35条の「休日」の原則における「一暦日（午前0時から午後12時までの24時間）」
においては『休息期間』と「休日」の違いといえます。