税理士試験受験中の女性の転職について。

Question

税理士試験受験中の女性の転職について。２科目（簿財）未婚 or ３科目（簿財法）既婚

どちらが採りたい人材でしょうか。
転職のタイミングに悩んでします。

スペックは
・２７歳女性
・今秋入籍予定
・現在は勉強専念
・簿財は合格済
・今年は法人受験予定
・上場企業での経理経験４年
です。

出産後も仕事を続けたいので、育休取得可能な大手税理士法人を目指しています。
３年後の３０歳を目途に第１子を産みたいです。（婚約者が５歳年上なので、これ以上は延ばせません）

この８月に２科目合格の状態で転職活動をするか、１２月の合格発表までバイトしながら相続税を勉強するか。
どちらが有利でしょうか。
それとも、転職が決まるまで入籍は延ばすべきでしょうか。
式は来年２月です。

Answer 1

中小の税理士法人の場合、産休・育休の制度なんて形式だけで、実際は取得できないという事務所がやはり多いです。
そのため、近い将来、出産という問題がありそうな人は敢えて取らないという事務所もあるかもしれませんから、大手に比べると未婚よりは既婚の方が転職活動はしずらくなると思います。

大手の税理士法人の場合、未婚とか既婚とか、そういう心配はいりません。
私は、中小の事務所から大手事務所へ転職したのですが、同期には結婚したばかりという人もいましたし、既婚・子供有りという人も普通にいます。
産休・育休も全く問題なく取れるので、出産後も働きたいという気持ちがあるのなら大手の方が良いと思います。

ただし、大手の採用をもらうにあたっては、いくつか問題があります。

まず、１つめが時期的なものです。
実は、大手の募集はちょうど今くらいなんですよね。
試験後の募集は、足りない分を補充するくらいなので、一番内定をもらいやすい時期は試験後ではなく、ちょうど今頃です。
（大手以外ですと、試験後の方が多いんですけどね）
うちの税理士法人でも、６月終わりから面接をけっこうやっているみたいですね。
リクルートスーツを着ている人と、よく会社内ですれ違いますから。
それと、発表後の１２月も少し募集しますが、欠員が大量に出て補充しないと繁忙期を乗り切れないような場合に募集を出す感じなので、試験後よりさらに少ない人数になりますし、繁忙期に向けた即戦力を採用する傾向にある印象なので、ご質問者様のスペックだと少し厳しいかもしれません。
採用人数が多い順に、試験前＞試験後＞発表後といった感じです。

２つめは科目です。
大手の場合、募集要項に書いていなかったとしても法人税は必須という事務所がやはり多いですし、科目数は３科目以上というところも多いと思います。
SPC系とかなら簿財の２科目だけで応募できる事務所もありますが、それを除けば名の知れたところはだいたい３科目以上だと思います。
（ちなみにSPC系は激務ですし、そっち系を専門にやりたいというのでなければ普通の税理士業務としては力が付きませんので、あまりお勧めしません。ここで書くと問題かもしれませんが・・・具体的にはS総合とかH会計社とか、K会計とかが有名でしょうか。）

話がそれましたので戻しますね。

現状、簿財の２科目しかお持ちでないので、今年の夏の就職活動で大手の内定をとるのは厳しいと思います。
ただ、１２月まで待ったとしても法人税に合格する保証があるわけではありませんし、その時に募集が出ているかどうかも分かりません。
ですから、発表まで待つのはリスクが高いかなと思います。

かといって、来年の８月まで待つとなると、例え今年合格して３科目になったとしても、年齢が２８歳になりますから、それはそれで厳しくなります。
税理士業界、未経験での就職でもネックにならないのは２０代中頃までです。
年齢・未経験というハンデがついて周り、科目は持ってるのになかなか就職できない・・・という事態に陥っている人もかなり多いので、１歳でも若いうちに未経験から脱出しておいた方が得策だと思います。

そういう諸々の理由で、もし、私がご質問者様の立場なら、簿財の２科目で応募できるそこそこの規模の事務所（SPC系を除く）を狙って、今から（若しくは試験直後から）就職活動を始めると思います。
参考になれば良いのですが。
がんばってください。

Answer 2

育児休暇が取得可能な大手税理士法人であれば、どちらでも関係ないと思います。
中小の会計事務所の場合は結婚→妊娠（育児休暇）という流れを嫌うところがあるかもしれないので、2科目合格の状態で転職活動をしたほうがいいと思いますが・・・。