中・高の美術の常勤または非常勤講師になることについて相談します。 中・高の美術の一種免許を平成18年に取得しました。

Question

中・高の美術の常勤または非常勤講師になることについて相談します。
中・高の美術の一種免許を平成18年に取得しました。自分の創作活動を続けたかったため、正規採用の教員にならずに福祉施設の事務員をしてきました。
今の仕事は5時過ぎに帰れて年収380万程で１人暮らしも何とかできています。
しかし、最近、やはり美術に関わる仕事がしたいと思うようになりました…事務仕事は嫌ではないのですが、ただお金のためと割り切って働く事に少し虚しさを感じます。そこで、折角もっている免許を活かして働きたいと思ったのですが、常勤・非常勤の待遇や勤務の実態について知りたいです。
１人暮らしを維持するならやはり常勤ですよね？私の心配はそんなに上手く常勤の口があるのか？あったとして１人暮らしができるのか？ということです。
また、来年から講師をしたければ、今の仕事は来年２月頃までには辞める方向で、年内にその意志を上司に伝えるべきですよね…？

Answer 1

非常勤として採用されれば、週４～５日であれば月収はそれなりになるので生活は出来ますが、非常勤の場合は日給制のため、賞与も退職金などもない上、夏休みなど児童生徒が登校しない長期休業中は任用期間外のため、基本的には無給です。
年単位での臨時的任用教員（産休育休代理など）の場合は、月給制で、少しですが賞与も有給休暇もあります。採用回数が増えれば給与の等級も少しずつですが上がります。その分、正規職員と同様の仕事になります。（給与は当然正規よりは低い。）

ただし、地域にもよりますが、美術は教科的に必要人数が少ない教科なので…各学校に滅多に複数は存在しない教科ですし、そのため一般の学校では、すぐ空きが出るとは限りません。むしろ、あまり期待できません。（小学校の図工専科でもよければ、いきなりでも採用の可能性は上がります。）

まずは、退職はせずに、採用を希望される自治体の教育委員会に講師採用の登録だけ先にしておいて、その際に来春の採用の可能性をそれとなく聞いてみると良いと思います。非常勤や臨時任用は、年度頭からの採用というよりは、年度の途中でいきなり欠員が出る場合の方が多いので（急にお話を頂いた際でも「２～３週間先からなら受けられます」などと言えば、他の方に話が回ることもないかと）、もし本当にそちら方面に興味があるのなら、そのつもりでいた方がよいと思います。
１度採用されると、割とツテや紹介などで、採用が続く場合が多いです。

私学の場合は、空きが出て採用されれば、自分から辞めさえしなければ継続採用されることでしょう。（勤務条件は公立とは大きくことなります。）日ごろから、各学校のHPなどで、欠員状況をチェックされるとよいと思います。

…ということで、今の事務職を退職されるのはまだ早いかもしれません。
長くなってすみません<m(__)m>

Answer 2

他の方が詳しく書いておられますが、若干補足を。まず、基本的なことは拙稿のノート「講師（公立学校）の勤務と待遇について」をご覧ください。
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n16147

中高美術科教員は、１学年８クラスあるような大規模校でも非常勤しかいない場合もあり、常勤教員の人数自体が大変少なくなっています。したがって、教員採用試験を経て正規採用となることは勿論、常勤講師に就くことさえ非常に難しいと思われます。お仕事を辞めて講師登録をしても、半年も１年も講師依頼がなく、コンビニのバイトで糊口をしのぐ・・・という事態になる可能性も十分あります。

講師の場合、常勤・非常勤を問わず退職金はありません。失業給付金は条件を満たせばもらえます。常勤講師は年度末でも年度途中でも話がきますが、病休代替などで既に授業が自習になっているような場合、２～３週間も待ってもらうことは不可能です（長くて２～３日でしょう）。現在のお勤め先が「今週いっぱいで辞めさせていただきます」が通用するような職場ならともかく、そうでないなら、講師登録はお仕事を辞める時期が決まってからにしたほうが良いでしょう。

非常勤であれば、２校以上を掛け持ちしないと年収380万は難しいと思われます。非常勤では健康保険や年金も自己負担になるので、その分も差し引いて考えなければいけません。常勤であれば400万以上はもらえるでしょう。ただし、ノートにも書いたとおり、常勤として働き続けることは現実的に難しく、「ここの契約期間が終わったあと、次の講師の話はあるだろうか」という心配を常に抱えながら過ごすことになります（それが常勤講師という職業の宿命です）。

（happy_3step_cookingさんへ）

Answer 3

現在せっかく仕事をお持ちなのですから，まずは在職のまま来年度（今夏）の公立学校採用試験を受けてみることをお勧めします。それで合格すれば現在の職場を退職されればいいのですから。

なお，私立の採用情報も（美術は圧倒的に少ないですが…）
http://www.shigaku.or.jp/employ/recruit.html
にあります。