突然、賃金を【歩合制】に変更されました・・・もともと、賃金規定も無い会社なのですが・・・

Question

突然、賃金を【歩合制】に変更されました・・・もともと、賃金規定も無い会社なのですが・・・私は営業職です。

10月17日の夕方、突然、11月から歩合制を導入すると言われました。

月末までの【入金状況】にて支払い賃金(歩合分)を決定されるそうですが、あまりにも突然な話で来月(11月分賃金)が一体、どうなるのかわかりません。

一応、固定的な賃金(基本給相当？)は有るのですが、現在の基本給から一気に10万円以上の減額で、減額になった分を【歩合】で計算するとの事・・・ただし、入金ベースの為、取引先の都合で入金が伸びた場合は無条件に私の歩合は減額だそうです。

説明された時はＡ４の１枚の用紙に【計算例】が載っていましたが、夢の様な数字が並べられており、あの資料の通りであれば毎月５０万以上の給料となります・・・が、現実問題、そんなに受注(売上)が見込める業種ではありません。代表が夢見る数字をベースに突然、歩合制になり、歩合制＝高給取りとの説明を受けても、現実は生活に困る程の状況です・・・

歩合制とか賃金体系の変更は必要な事なのでしょうが、まずは社会保険・厚生年金に加入してから賃金制度改定では・・・と思いますが如何でしょうか？

規定(就業規則・賃金規定両方が未整備です)が無いのに突然の改定を言われたのですが、拒否＝解雇を匂わされましたがこれは合法なのでしょうか？
※時間外手当は一切、支給なしのサービス残業です。

（当社の税理士が色々と指南しているようで、それを鵜呑みにしてます）

補足

賃金もこんな適当なわが社なのですが、昨日、面接に来た方が『社会保険と厚生年金への加入は・・・』と質問されました。その回答が『わが社はベンチャー企業ですからまだ未整備でよ』と胸を張って答えてました。総務の社員は『社会保険が良いなら他を当たれば良いのに（ぷ）』と・・・やっぱり・・・根本的にズレまくった会社ですよね・・・来年で会社設立１０年でもベンチャー気分・・・

Answer 1

歩合給に変更することは、労働契約の変更ですので、労働者個別の同意がなければ、変更することはできません（労働契約法８条）。

労働者個別の同意が無くても、就業規則を変更することにより、労働契約(労働条件)を変更することができますが、不利益変更になる場合は、変更が合理的なものでなければなりません（労働契約法９条、１０条）。

あなたの会社の場合、就業規則がないということですから、労働者個別の同意がない限り変更することはできません。最終的には裁判をしてみないと分かりませんが、就業規則を作成し、歩合給に変更したとしても、質問文を読む限りでは、変更に合理性はないとされるでしょうね。

労働条件の変更に同意しないからといって解雇したとしても、解雇権の濫用として無効になるでしょうね。

税理士さんは、労働関係の法律に詳しいわけではありません。あなたが、会社に法律ではこうなっているということを教えてあげ話し合うしかないのではないでしょうか？ 個人で動いたとしても限度がありますので、これを機会に労働組合を結成し団体交渉するなどするしかないのではないでしょうか？

Answer 2

明らかに違法です。しかしです。違法といっても罰則はありません！会社に労働組合があれば話は別ですがなければ会社の一方的な説明でいいんです！

しかしですサービス残業はすぐに止めさせることはできます。サービス残業は労働基準法３７条違反で半年以下の懲役刑又は３０万円以下の罰金刑に処せられます。社会保険や厚生年金は法的には入らなければ行政指導を受けます。とにかく違法のオンパレードです。ブラック企業のはじまりです。

改善するには労働組合をつくり団体交渉の申し入れをするべきです。労働組合がなければ現在のように会社のいいなり話あいを拒否してもおとがめなしですが、労働組合をつくれば、憲法２８条に保障されている労働３権の一つ団体交渉権を得られ会社と対等な立場で話あいをできます。

団体交渉を会社が正当な理由なく拒否したら不当労働行為として懲役刑を含む厳しい罰則があります。

そしておまけに労働組合をつくれば、団体行動権といってストライキや抗議行動をしても損害賠償や威力業務妨害罪で訴えることができないんです。もちろん解雇なんかしたら不当労働行為で会社は処罰できます。

労働組合のつくり方は個人加盟の労働組合に加入して相談してください！

詳しくは労働相談ホットライン０１２０３７８０６０に平日１０時～１７時に相談してみてください！

最後に大阪でテレビでも取り上げられた個人加盟労働組合、地域労組おおさか青年部のYouTube動画をご覧ください！http://www.youtube.com/watch?v=uFRGwjlyOgY&sns=em

もう一つすき家サービス残業問題を取り上げた個人加盟労働組合、首都圏青年ユニオンのYouTube動画もどうぞhttp://www.youtube.com/watch?v=e8RsAVviZms&sns=em