建設業の誓約書の書式について教えて下さい。

Question

建設業の誓約書の書式について教えて下さい。工事現場において、元請けの現場代理人が下請作業員に、新規入場者教育等の安全や作業的な説明を行うのですが、 その際に下請作業員それぞれに｢教育内容を理解し安全第一で作業します｣｢自己判断せずに元請けの言う事に従います｣等の内容が記載した紙に作業員のサインをもらいたいと思うのですが、その場合の誓約書を作成するにあたっての見本となるような文章等の見本を紹介して頂きたくお願い致します。

補足

今一度聞きたいのですが、当社が発注者から仕事をもらい、現場監督として下請の協力会社に作業をしてもらっており、監督として指示をしていますが違法にあたるのですか？
また、作業内容や工法、注意点等の説明を新規入場者教育時に行った際に、｢入場者教育の内容を守ります｣的な署名を全作業員にさせたかったのですが、誓約書では違法となりますか？
受講確認書とすれば良いのでしょうか？

Answer 1

元請け業者が下請業者作業員全員に誓約書を提出させるのですね。
このやり方は偽装請負となり労働基準法違反になります。元請け業者は下請業者作業員に直接指示できないのです。下請業者作業員に指示できるのは下請業者です。元請け業者は下請業者との間で契約書なり誓約書を取り交わしてください。そして下請業者は下請業者の作業員との間で誓約書を取り交わすようにしてください。

補足に対する回答
①ご質問者が書かれている『監督者として指示』の内容がわかりませんが、あくまでも御社は下請業者（会社）に作業を依頼する側で、御社は下請業者の作業者に直接作業指示はできません。
②｢入場者教育の内容を守ります｣的な署名を全作業員に署名させるのは、その作業員が所属する下請業者がすべきです。元請けであるご質問者の会社が署名させることは偽装請負と見なされる可能性があります。
③新規入場者教育記録を元請け業者として作成しておけばいいです。教育日時、場所、教育者、教育内容および教育に使用した関連資料、受講者の名簿（所属会社名と氏名一覧を受講者直筆で書いたもの）を記載したものを保管する。

参考として、偽装請負についての説明文を添付しておきます。
偽装請負とは、契約上は業務請負であるのに、実際には人材派遣になっている状態を指す。
A社の業務をB社が請け負った場合、その業務についての責任はB社が負い、B社の労働者がB社の指揮命令の下で働く。これが通常の請負契約だが、形だけ請負契約とし、実際にはB社がA社に労働者を送り込み、労働者はA社の指揮命令の下で派遣労働者のように働く場合を偽装請負という。職業安定法や労働者派遣法に抵触する違法行為である。