医者のパート勤務って多いですよ。よく病院の外来担当医表とかを見てみて下さい。週1回の専門外来に見える医師など週に1回しか外来をやっていない医師がいるとおもいますが、多くはパートです。あとは、中小規模の病院の当直医もパートですね。常勤医師3-4人しかいない小さな病院では、当直をやっていたら月10回とかザラになりますからね(という私は、月20日当直してますが・・・)。 パートは外来の場合、だいたい1コマ(3時間位)単位で給与を計算します。午前中の外来いくらとか午後の外来いくらとかですね。そして、当直は、平日1回(pm5:30とか7:00とかから翌朝8:00ごろまで)いくらとか、休日(朝9:00ー翌朝8:00ごろまで)いくらとかの計算になります。 このようなパート勤務医の多くは、大学病院に勤めている医師が多いです。大学病院の医師の中には、医員と呼ばれる日雇い労働者扱いの人や大学院生といった、超薄給で働いている人も多く、パート勤務がないと食べていけません。また、助教や講師はもちろんのこと准教授や教授クラスでも、市中病院の医師に比べて給料が少なく、週1-2回はパートに出ないとバランスがとれないからです。これは、(今は独立行政法人ですが)大学病院が国立で職員が国家公務員であった時でも、ちゃんと届けを出せば認められていたアルバイトです(市中の病院に、先端医療を教育するというたてまえ)。 ですので、このパートの給料は、常勤医の仕事を時給に計算した時よりも高く設定されています。外来1コマ3-5万円、平日当直1回3-5万円、休日日当直10-15万円位が相場でしょうか・・・。 これをみたら、素人さんは、大学病院や市中病院に勤めなくてフリーターのようにパートだけで働けば、休みも多く給料もたくさんもらえると考えるでしょう。週3日半日だけ外来をして、週1回当直をしたら週給20万ぐらいになるんです。こんな美味しい商売無いと思いますよね。確かにこのようなフリーター医師は存在します。しかし、そうは上手く行きません。いくら医師不足とは言え、そんなフリーターを雇ってくれるところは少ないのです。責任の所在もあいまいになるし、病院側もその医師が抜けた時にすぐに補充される確約がないと雇えないし、なによりフリーターのような医師のほとんどは集患能力も医療技術も持っておらず(先輩医師から教育されていない)、病院経営に何の利益ももたらさないからです。大学病院などからのパート医師なら、その医師がやめても次の補充があるし、何より先端医療の専門知識を市中病院にもたらしますし、市中病院から大学病院などに紹介した患者をその医師の元に返すことで、双方に利益があります。 ですから、ボーナスや社会保障は、普通は大学病院の方で面倒をみてもらいます。ただ、医員や大学院生の医師にはボーナスはないです。また大学院生やフリーターの場合は、医療保険は国民保険になりますし、年金は国民年金のみとなってしまいます。
なるほど:3
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