送電線や鉄塔の新設保守点検などの元請け会社で、現場監督を行なっている者です。 ※鉄塔を送電鉄塔と解釈して書いております。無線鉄塔や煙突のための鉄塔の場合は当てはまらない事もありますのでご注意下さい。 鉄塔の塗装工事も施工管理していますが、はっきり言って塗装の仕事はきついです。(鉄塔工事全般きつい。) 街中の工事では、運搬は荷台からの荷下ろしだけですが、山は塗料缶を運搬する必要があり本当に大変です。 塗料缶やシンナー1缶で約16〜19kg。フルハーネス類(安全帯)が約10kg。それに水分やお弁当など。 山にはマムシ、マダニ、山ビル(吸血性のヒル)、ハチなどもたくさん。 地域によっては熊やニホンザルも出ます。 そして何より、鉄塔なので墜落、感電は常にリスクがあります。 日本全国の送電に関する災害速報が回ってくるのですが、塗装工さんも墜落や感電で年1人ぐらいは殉職されています。 鉄塔の腕金(電線を支持している部分)を塗装する際は停電させて施工する場合もありますが、誘導電圧が発生している為、接地のを取り付け作業します。 取り付け、取り外し手順を誤れば即感電。死亡… などもあり、実際に災害が度々起こっています。 その為、鉄塔に昇塔する者は「高圧・特別高圧電気取扱」の特別教育を受講する必要があります。 (これは入社した会社がしっかり受講させてくれます) 塗装工事ならでは編 街中では鉄塔に養生をする事もあり、内部は有機溶剤の臭いが、、、 塗料を塗る為、雨天は休み! とマイナスな事ばかり書いていますが、なくてはならない職種です。 鉄塔の高経年化が進んでおり、メンテナンス無しでは電力の安全安定供給は成り立ちません。 その一端を担っているのは紛れもなく、そうの様な工事に従事されている作業員さんです。 塗装工さんの高齢化も進んでおり、技術継承も今は課題です。 興味があるなら、リスクも理解したうえで一度足を踏み込んでみるのも面白いかもしれませね。 写真は22kVの小さな街中の鉄塔で、停電で作業しました。 工場に入る線路の為、停電は長期休みのあいだ、、、 5/4、5と作業があり、休暇が取りにくです笑
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